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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 150

それでも今は勉強に集中している。大丈夫だ。

…以前、真希さんに歩さんの成績に関してこっそり聞いたことがある。
「2年生の頃まではクラスの下位で、赤点も結構あったのよ」
と真希さんは当時を懐かしむ。

「3年生になってからは?」
「徐々に成績も上がってきて、今は中の上。この辺の大学だと合格可能圏内にはあるわね」

真希さんは『樹くんのおかげかもよ』なんて言うけど、僕にそんな力があるわけがない。
歩さんの努力の賜物だ。

「あの子は『やれば出来る子』なのよ」
真希さんはそう言っていた。

歩さんと付き合う様になって、生徒会長としての振る舞いも、普段の様子も、全部歩さんの努力の賜物なのだろうと感じる機会が増えた。

そして…僕にしか見せないエッチな歩さんも。
お世辞ではなく、歩さんのテクニックは…する度にどんどん上手くなってるように感じていた。

流石に「いつでも、どこでも」と言う訳には往かないが、僕たちは順調に身体の相性も深めあっている。
その度に歩さんは自分が、そして僕がもっと感じあえる様にシてくれる。
ついこの間、行為の後にそれとなく聞いてみたが、
「乙女には秘密がいっぱいあるんだよ」
と、上手くはぐらかされてしまったが、きっと歩さんなりに努力してくれているのだろう。

勉強する歩さんの向かい側に座り、いろいろと本を読んで過ごしていた。
勉強し始めて2,3時間、さすがに疲れたか、歩さんはノートとテキストをパタンと閉じ、ふぅとため息をつく。

「休憩ですか?」
「うん、ちょっとね…でも十分出来たよ」

携帯で時間を確認する。もうすぐお昼だ。
「この後はどうしましょうか」
「へへっ、樹…私の家、来ない?」

「え…歩の、家?」
そういえば、歩さんの家にはまだ行ったことがない。

「うん。どう…かな?」
「そうだね、歩がいいなら」
断る理由はない。

そうと決まれば、お互いに荷物を片付け、図書館を出る準備をする。

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