生徒会日和。 140
熱い欲望の塊は、歩さんの中に注がれていく。
「樹くん…嬉しい。すごく、気持ち良かった」
「僕もです。歩さんと気持ちがひとつになれて良かったです」
「樹くん、好き。大好き。愛してる…」
「はい…僕もです」
お互い見つめ合い、唇を重ねた。
「もう、絶対、離れないから…」
「歩さんのこと、ずっと…」
僕はゆっくりと歩さんから離れた。
役目を終えた僕の分身は、精液と歩さんの愛液でベトベトになっていたが、窓から少し入ってくる月明かりを受けキラキラと輝いていた。
もの惜しそうな顔をしている歩さんは、ゆっくりと身体を起こし、
「それ、綺麗にしてあげる」
と言い、まだ存在を主張する肉棒をくわえ始めた。
「ふぁっ…あ、歩さん…」
不意をつかれた僕は思わず変な声をあげる。
「待ってください…そこまでしなくても。」
「だって、そのまま…じゃ帰れないでしょ?だから…上手くなかったら、ごめんね」
そう言って、歩さんは顔を上下に動かす。
…上手いとか、そういうのは関係なかった。
歩さんの気持ちが、何より嬉しかった、というか。
ゆっくりと、僕のを一滴残らず舐めとって綺麗にしてくれた。
「はい、終わり」
「なんだかすいません」
「いいの…私の、樹くんへの気持ちだから」
歩さんはそう言って微笑んだ。
…気持ちを伝え心と身体も繋がった。
長い長い一日が、終わったのだった。
お互いに制服に着替え、申し訳程度に行為の後を片付けた後、僕らは荷物を置いてある生徒会室に戻る。
名残惜しいが、流石にそろそろ下校しなければ色々と不味い
時間になりつつある。
まぁ、生徒会役員と言う僕らの立場上、仮に先生に見つかったとしても、「最後の確認をしてました」とでも言っておけば特にお咎めは無いだろう。
が…大きな声では言えない事をしていたのは事実。
僕らは心なしか、息を潜めて廊下を歩いていた。