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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 130

どこかのクラスはやるであろう企画ですが、まさかここだったとは。
届出をよく見ていなかったのが悔やまれる…なことはないが。
…そういえば、早紀さんも同じクラスだったよな。

春日井先輩は新聞部だし。
なんか知られたら厄介なことに…

「…私に知られたら不味い、って思った?」
「人の心を読まないでください」
「美郷さんから温かく見守ってやりなさいと言われてるから、そこまではしないよ」

…それを聞いて、少しホッとした。
美郷さんは歩さんの気心知れる親友、何かと裏で動いてくれているのだろうか。

「はいはい、お二人様ご案内しま〜す♪」
「わ〜い♪」
誉先輩のちょっと強引?なエスコートだが、歩さんは喜んでいる様子。
…誉先輩、ツインテールのアニメ声、そしてその容姿、なんかぴったりですね。

お二方に連れられるままそのお店(教室)の中へ。

『お帰りなさいませご主人様♪』
入るなり大勢のメイドさんのお出迎えが。

…その中には当然、僕のよく知る顔もいるわけで。

「おぉ、樹くん来ましたかぁ」
「へへへ、驚いただろー」
「あ、え、ええと…好きで着ているわけじゃないからな?」

ニコニコ顔の早紀さんに、ニヤニヤと何を考えてるかわからない梓さん、恥ずかしそうに視線を逸らす河原田先輩。

…あ、ここ、僕の知ってる先輩勢ぞろいだったのか。

それ以外の方々は周りでコソコソヒソヒソと噂話でもしているだろうか。
申し訳ないが、名前も顔もよくわからない人ばかりだ。

…ああ、今更ながらなのだが、桜樹台高校は僕の代、つまり1年生が初めての男子生徒。
なので、2年3年は女子しかいない。
…だからこういうメイド喫茶みたいな企画が出来るんですね。

「さて、お二人さんご注文を〜」
誉先輩が僕たちにメニュー表を差し出す。

そのメニュー表を眺めながら
「歩さん、どうします?」
「メイドカフェといったらオムライスでしょ!」
「…そうでしたっけ?」
「そうだよ!」

なんか根拠なさそうだけど強気な歩さん。
最近見たテレビにでも感化されたのか?僕はまったくわからない。

…ただ、メニューにはオムライスはしっかりある。
ああ言われた手前、注文しないわけには行かないだろう。

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