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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 129

文化祭当日。
クラスの企画の準備のため、いつもよりも早く登校した。

「樹くんは大切なイベントが待ってるから、そっちに集中しなよ」
葵さんからはそう言われた。
…気づかれていたのか。

まあ、そうしてくれるならありがたいけど…向こう側で祐くんがなんか反応してたのが気になるな。

準備が終わったところで体育館へ。
文化祭の開会宣言…歩さんの大仕事である。

会長挨拶の前に、僕を除く生徒会役員でバンド演奏。
あの夏休みの別荘で練習したときより、さらに迫力が増していた。

「いやー、すごかった」
舞台袖で見守る僕に、助っ人として参加していた小坂井(姉)が言う。
「そいや樹くん、会長さんとデート?だったねぇ」
「そ、それを…」
「ふふ、頑張ってねー」

…いつの間に噂が出回っていたんだか。
まあ、人のことは気にせず、歩さんとの距離を近づけるため、人生を賭けた?大一番なのだ。

「みんなが楽しみにしていた、待ちに待った文化祭だよ!」
壇上で歩さんが話している。
普段は子供っぽくてちょっと我侭だけど、やるときはしっかりやる人だ。
だから生徒からの支持は物凄く高い。

「最高の時間をみんなで過ごそう!」
歩さんが高らかにそう言うと、拍手が沸いた。

開会宣言が終わり、しばらくして解散。
挨拶を終えた歩さんが舞台袖の僕のもとへやってきた。

「お待たせ」
「では、行きましょうか」
「エスコートお願いね、樹くん」
歩さんはニコッと笑った。

「さて…歩さんはどこか行きたいところありますかね?」
文化祭のパンフを見ながら、尋ねてみる。

「そうだねー…美味しいものが食べられるところがいいねぇ」
…さすが大食いの生徒会長だけあってそう来ますか。
ホントこの小さな身体、どこに吸収されていくのでしょうか。

体育館から出て、適当に校舎内をブラブラする。
「焼きソバとか、ホットドッグとかいいよね〜」
「歩さんは食べるの専門ですよね」
「たまーに料理もするけどね」
「あ、できたんですか」
「ふふ、出来ないと思ってたでしょ?」

そんな会話を交わしていると

「はいはいそこのお似合いのカップルさんっ♪」
「よろしければウチの店にいらしてくださいなー」

誉先輩と春日井先輩。そういえばこの2人同じクラスでしたっけ。
で、お2人ともメイド服姿、あなた方のクラスってまさか…

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