生徒会日和。 117
バタン
無情にも扉は閉まり、歩さんはいなくなった…
その後も蜜恵さんは僕の下でうっとりしている。
豊かな胸の上で両手を合わせて僕を見つめてくる。
そして。
ほほを真っ赤に染めて。
「樹くん…言っちゃうね。」
一度言葉を切り、つばを飲み込んで、蜜恵さんはその言葉を口にした。
「大好きです。私と付き合ってください。お願いします。」
思わぬ告白。
「…えっ」
何と言えばいいのかわからず、固まる。
「いきなりでごめんね。びっくりした?」
「う…うん…」
蜜恵さんは戸惑う僕に、微笑む。
頭の中で無い知恵を振り絞り、気の利いた言葉を探し求める。
「告白してくれたのは、素直に嬉しい。でも、正直、僕は、蜜恵さんのこと、よく知らない…」
必死に言葉を紡ぎ出す。
「いいよ。今答えなくても。お互いお友達から始める?」
ニコリと笑って、蜜恵さんが言う。
蜜恵さんはそう言いながら窓を閉める、ご丁寧にカーテンばかりか雨戸まで閉じたので、表で稽古している亜里沙さんの声も聞こえなくなった。
続いて素早くドアに駆け寄り部屋の外を確かめると姫さんの姿。
蜜恵さんは入って来ようとした姫さんに腹パンを喰らわせて追い払い内鍵をかけた。
蜜恵さんの告白とお友達宣言から十数秒足らず、僕は薄暗い密室で二人きりとなった。
「じゃあ女子と男子でお友達って言うからには、とりあえずセ○クスの相性だよね?」
蜜恵さんの『じゃあ』と『とりあえず』基準はサッパリだった。
わかっているのは躊躇いなくシャツを脱ぎ捨てた蜜恵さん、予想通りノーブラだった彼女のバストは豊満である、という事実であった。
あの時は背後からだったりバックで云々かんぬんだったり…で、よく覚えてないし直視できていたかも怪しい…
改めて見ると…あのときよりでかくなってませんか…さすがにそれは気のせいか。
こんなに豊満なバストの持ち主なのに、顔立ちは幼げだから余計に凶悪。
しかも髪をちょっと弄ってるし…ずいぶん可愛くなった気がする。
「樹くんも、服脱いで」
にこやかにそう言う蜜恵さん、明らかな期待の目。
「あ、え、ああ…」
「それとも、脱がされるほうが好き?」
…いや、何を言い出すのですかあなたは。
ずっと黙っていると、蜜恵さんが身体を起こして、僕に近づき一気にTシャツを捲り上げ、脱がしていく。
呆気にとられていると、その次には
「こっちもね」
と言ってズボンのベルトを外しだす。
「あっ、そっちは…」
さすがに自分で脱ぎますと言っても今更、蜜恵さんが言うよりも早くするすると脱がしてしまう。
パンツの中でテントを立てていた愚息が、蜜恵さんの目の前に現れる。