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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 116

ボスーン

巨大な塊が急降下。
それと同時に僕の目の前は本当に真っ暗に…

「樹く〜ん」
遠くから聞こえる蜜恵さんの声。
…だめです、それ以上されると…僕、もう…

ああ、意識が遠のいて…このままでは不味い!
火事場の馬鹿力と言わんばかりに、思い切り力をこめ飛び起きる…!

「きゃ!!」

蜜恵さんが小さく叫んだような気が。

そして状況は立場逆転、僕が蜜恵さんを上から迫っているような雰囲気に。
「あ…ごめん…」
「ううん、いいよ…」
なんか申し訳ないので退こうとすると、蜜恵さんに止められた。

「しばらくそのままでいて」
「えっ」
「へへ、壁ドン…じゃないや、こういうときだと、なんていうんだろう?」

ああー…ありましたね。そんなの。
女子は萌えるそうですが、はっきり言って何がいいのかわかりませんが。
まあ蜜恵さんがお望みならしばらくこうしていましょうか。

…で、数分経過。
「蜜恵さん、もうよろしいでしょうか」
「もうちょっと♪」
「いい加減疲れました」
「お願い♪」

「樹くーん」
…あれ、外から歩さんが。

「は、はい…なんでしょうか!?」
ドアから少し遠いので声を張り上げる。

「宿題、ちょっと教えて欲しいところがあってさー」
…3年生の宿題を1年生の僕に聞きますか。
「あけるよー」
「え、えっ!?」

バタン

「…」
その体勢のままなので。
歩さんの視界には、蜜恵さんを押し倒したような僕…という構図が。

「あ、あー」
視線をそらせ、しどろもどろの歩さん。

「えーと、その、ごゆっくり」
「誤解です!!」
立ち去ろうとする歩さんを全力で止めようとする。
蜜恵さん、うっとりしてないでアナタもなんとか言ってくださいよ。

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