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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 112

スタジオ奥のステージ、その中心に立つ歩さん。
歩さんがヴォーカルなのは変わらないが、今回は少し他の配置が違う。

ギター:姫さん&葵さん
ベース:茜さん&茉莉花さん
キーボード:梓さん
ドラム:早紀さん

真希さんが外れ、代わりに姫さんと茉莉花さんが加わる。
それでも、いつもよりメンバーの人数が多いから重厚な音にはなりそうだ。

「真希さんは入らないんですか」
「まあ、将来的な配置よね」
…そこまで考えてるんですか。
そうなると、歩さんの後釜のボーカリストは誰が務めるのでしょうか。

そう思っているうちに、練習が始まる。
やはり皆さん素晴らしい。というかパワーアップしているような気が。
姫さんと茉莉花さんもなかなかのもの。
しばらくこの音に聞き惚れるのだった。

皆さんは練習、僕はそれを聞いているうちにいつの間にやらお昼に。

「久しぶりに出来たー」
「この調子で文化祭まで、もう少しやろうね」
皆さん満足した様子。

あやせさんが作ったお昼ご飯でランチ。

『日本列島は太平洋高気圧に広く覆われ明日も…』

「あれ、天気予報変わった?」
茜さんが言う。
「ああ、確かに。昨日の予報じゃ雨予報だったな」
梓さんも。

「ちょうどいいわね。明日はみんなで海に行きましょうか」
あやせさんが提案する。

「おおっ、来ましたかぁ、海!」
姫さんが待ってましたといわんばかりの顔。

「水着を持ってきた甲斐があったというもんだ」
「ですなあ」
それに同調する歩さん。
なんだ、この2人なんだかんだで仲良さそうなんだが。

これだけの眺めで、しかもプライベートビーチと来たもんだ、みんな水着持ってきたんだな。

…そういや、亜里沙さんはどこへ行ったんだ。
明日の予定決まりかけてるんだぞ。

「どうしました」
「うわわっ!?」

いつの間に帰っていたんです亜里沙さん。
そして気配を殺すのやめてくれませんかね。

「あ、えと、明日、みんなで海に遊びに行くことになったんだ…」
「そう。好きにすればいいじゃない」
…相変わらず素っ気無いなぁ。
この人には遊び心とかそういうのはないのだろうか。

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