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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 111

バシーン!
「痛っ!!」
思わず僕はハリセンで茉莉亜さんを殴ってしまった。
彼女は頭を押さえている。
「もう!いったい何のつもりですか!」
「何って・・・せっかくバンド演奏するから不肖この茉莉亜がDJを務めようと」
バシーン!
「痛いよう・・」
もう一度殴ると、今度は涙目で訴えてきた。

サングラスを外して上目遣いで訴えかける姿…いや可愛いんですけどもね。

「悪ふざけはいけませんよ」
「ふざけてなんかいないんだよぅ」

「…ってか、樹くんこそそのハリセンどっからだした」
「これですか、ちょっと常備しようかと思いまして」
「(…ツッコミキャラ確立…だと…?)」
僕の発言に姫さんが一歩身を引く。

「マリアのDJプレーはお遊びって言うレベルじゃないんだがなぁ」
そこに口を挟む双子姉・茉莉花さん。

「と、言いますと?」
「休みの日の夜とかねー、クラブでやってるんだよ、DJ」
…え、それって結構本格的?

「茉莉花の言うとおりだよ?遊びじゃないよ?本気だかんね?」
双子の姉のフォローを受け、何か必死になり出した茉莉亜さん。
「あー、うん、そうか…じゃあごめん」
まあその前にあからさまな格好はやめましょう。

「興味深いけど、それは校則に引っかかるんじゃない?」
「うげっ」
真希さんから厳しい指摘が入る。

鋭い眼光で茉莉亜さんを見つめる真希さん。
「それに対する報酬はもらってるのよね?」
「え、は、はい…」
茉莉亜さんの顔から血の気が引いていくのがはっきりとわかる。

「それだとアルバイトと一緒ね。校則違反よ」
「うっ、え、でも、お」
反論の余地がなくなり茉莉亜さん涙目。
遠くでドラムの手を止めた歩さんは茉莉亜さんに同情の視線を投げかける。

「(真希がいる間は、諦めたほうがよいぞ、お嬢ちゃんよ)」
「(会長さぁん…)」
「(どうしても続けたければ、次期会長候補に頭下げるんだな)」
「(次期…)」

何か茉莉亜さんが僕のほうをチラチラ見るんですが。
歩さん、変なこと吹き込んでませんよね?

「さて、やるとするかね」
歩さんが立ち上がる。

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