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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 104

小坂井姉妹とのお風呂の時間を終え、みんなの集まるリビングへと戻る。
「一番風呂ありがとうございました」
「意外と早かったわね」
「はい?」
真希さん、これでも結構長風呂してたほうですけど?
「…そこまでのことはなかったのね」
…聞かなかったことにしよう。

さて、今夜のルームメイトは梓さんだっけ。

そういえば、あてがわれた部屋もまだ見ていなかった。
あやせさんが部屋の見取り図と誰がどの部屋かを書き記してくれたので、それを参考に。

梓さんはお風呂なので今のうちに荷物も持って待っておこう。
部屋へ向かってドアを開け…

…うわぁ
思わずドアを開けた瞬間立ちすくんでしまった。

部屋も広い。さすが経営者一族の別荘。
一流ホテルのようだ。
…なんだが、なぜベッドがひとつしかないんだ。やたらとでかいけど。

…この部屋って、もともとこうだったのかなぁ。
それとも、僕が使うからって…

ため息ひとつついて、その大きなベッドに腰掛けた。
柔らかいな。でかさはどうあれ、寝るのには最高のベッドだ。

…しばらくして
「いやー、いい風呂だったー。樹ぃ、今夜はよろしくなー」
…ん?
普段のツインテールではない、髪を下ろした梓さん。
まるで別人のようだ。

「おい、樹、どうしたんだよ?」
梓さんがニヤニヤしながら聞いてくる。
「あ、いえ…梓さん、別人みたいだな、と思って」
「私は私だぞ?」
「そういう意味じゃなくてですね…」
何だこのドギマギしてる、この気持ちは。

「いつもと違う髪形の梓さんって言うのが…」
「ああ、これか?そんなに違うかな?」

「全然違いますねぇ。というか、実際は結構髪長かったんですね」
「身体動かすときは邪魔だからな」

…まだドキドキしている。
普段から親しくて、よく知ってる人なのに、髪型ひとつ違うだけで、こんなにも変わるものなのか。

「梓さん、いつもより綺麗ですよ」
「どうした?告白か?」
梓さんはニヤニヤ笑って、僕を覗き込む。

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