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驀進!海賊女子学園ー Pirates of B×G ー
官能リレー小説 - 学園物

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驀進!海賊女子学園ー Pirates of B×G ー 4

『契り』についてはよく分からず聞いてみたけど、多少それらしい事は僕も心当たりがあった。

イングスも海賊国家と呼ばれる前は騎士道の国だった。
もう騎士なんて称号としてしか残ってないけど、その精神は生きている。
いや、特に『淑女に対する尊重』と言う騎士道の骨格みたいなのはより濃くなってると思う。
女性優位の国家システムでも男性から文句が出ないのがまさしくそれ・・・
『忠誠を捧げれる淑女』を得る事は男性の最高の栄誉と言うのがそれだし、つまり(忠誠を捧げれる淑女=妻)である事は男性最高の幸せだって言われてる。


だから男子12歳になると騎士道精神を学ぶ為に一族の既婚淑女に忠誠を誓い15歳まで尽くすと言う習慣がある。
僕も勿論受けたし、そこで騎士道精神や淑女に対する作法を学んできた。
僕の場合はその相手が母さんだったが、それもよくある事だ。

ただ騎士道精神や淑女に対する作法だけを学ぶ為に一族の淑女に忠誠を誓う訳じゃない。
一族にとって必要なスキルや知識・・・
そして、男にしてもらう為・・・

そう、僕の初めての性交相手は母さんであり、僕は毎晩母さんの性交の相手をして女性の悦ばせ方を学んでた。
そうやって男になった僕だけど、母さんはその時から頻繁に女装を僕にさせるようになり、淑女としての教育も僕にしたのだ。

父さんのような造船技師の勉強はさっぱり苦手だった僕は、女装と淑女の修行だけはかなり好成績。
今思えば、母さんはこの日が来るのを予想していたとしか思えないぐらいだ。
その淑女教育の中でも『契り』の説明は受けた記憶は無い。
海賊教育も多少は受けた僕だけど、これの説明はなかった。
母さんの性格からして、説明し忘れたんじゃなく、あえてしなかったのだと予想しながら僕は彼女の答えを待った。
そしてジャネスから『契り』の説明を聞いた。

「リュウ副船長、『契り』とは即ち先ほど私が話をしたように海賊の仲間入りとして絆を築く為に船長の私と一晩、私の船長室で一緒に寝ることです。」

「なーんだ!キャプテンジャネスと一緒に寝ることなんですね!」

「そうです。」

「…………………」

「…………………?」

「!!はぁ!?ちょーっと待って下さい!何で一緒寝るって!?」

「リュウ副船長、女海賊の掟は互いの絆を深めるために全てをさらけ出して互いを知り、そこから仲間同士助け合いながら海賊として成長するのです。」

「だからって、ぼっ…ちがっ、わっ私は、その、あの、……。」

口ごもる僕の耳にキャプテンジャネスは美しい声で小さく囁いた。

「リュウ副船長、悪いようにはしません。アナタが男と言うことは船長の私しか知りません。さらにこのことは誰にも言いません。それに儀式の最中は2人きりなので誰も船長室には近づきません。安心して下さい。」
こうして夜になり僕は学園寮からキャプテンジャネスがいる船長室へ向かった。因みに海賊女子学園は全寮制で例外は殆どない。

そしてリュウが船長室へ向かう頃、ジャネスはシャワーを浴びていた。

彼女ジャネスはシャワーを浴びたあとリュウがくる前にバスローブを身体に身につけて船長室のバルコニーから夜空を見上げて黄昏ている姿を僕は下から見えていた。

その姿は月の光に洗い立ての長く美しい金色にキラキラと輝いてサラサラと夜風に靡いている。靡いた髪がサラサラと揺れる先の方角からほんのりと香る優しく甘い匂いに僕は混沌と息を呑んで一目惚れしていた。

ジャネスはふと下を見ると下にいたリュウと目があった。

「リュウ副船長。よく来ましたね。さぁ船長室へお越し下さい。」

ジャネスは不安そうな顔をしているように見えたらしく優しく母のような瞳でリュウを船長室へ招いた。

そしてリュウとジャネスの海賊の掟による『契り』が始まろうとしていた。

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