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腕輪
官能リレー小説 - 学園物

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腕輪 47

美奈子はスカートを見つめたまま、しばらく考えた。
本当にこれでいいのかと。
もしミニスカになって行ったとしても、昨日みたいな事をしでかすだろうし、それにならなかった場合は何をされるか分かったもんじゃない。
だが、美奈子にもプライドがある。あんな外道な奴らには絶対屈しないというプライドが。
そんな美奈子のプライドと明伸のお願いが交差して、なかなか決められなかった。
すると美奈子の頭の中にある言葉が流れ込んだ。
(ご褒美があるかもね……)

その瞬間、私の身体が軽く疼き始めた。
そして身体の奥から私に囁く。
“どうせ奴らの指示を従おうが従わなかろうが、奴らは私の身体に新たな快楽を与えるよ必ず…”
信じられなかった…
私の身体はたった一日で私の意識とは別に貪欲に淫らな快楽を求めていた。
そうするとなぜか“ふっ…”と落ち着く、そして私はある決意をした。
“なら見てあげようじゃないか…奴らや私の身体が求める世界を…”
私は奴らの指示どうりに着替えて学校に向かった。
“私は奴らに従ったんじやない、自分の意志でこの地獄に向かうんだ…”


その頃・・・
鈴香は家で身繕いをしていた。
明伸の奴隷となって依頼、化粧はおろか服すら着けた事の無い鈴香、黒のレースのブラと、明伸の好きなお揃いのTバックのショーツとガーターベルト、白いブラウスと赤いミニのタイトスカートを着込み、上から赤いジャケットを羽織る。
パッチリとした化粧を決め、鏡に映る自分を見る・・・服を着る事の強烈な違和感と物足りなさ。完全に明伸の奴隷となれた証拠に自然と笑みが漏れる。
そして、サングラスを着けブランド物のポーチを持つと、鈴香は最早子持ち未亡人には見えない・・・まるでどこぞやの女社長といった風情である。
こう言う格好をすると、普段の母性溢れる母親の顔は引っ込み、なる程愛美の姉だと納得するような毅然とした凛々しさがあった。
今の鈴香を見て、牝奴隷だと想像する者はいないであろう。

鈴香は普段使わない高級外車をガレージから出し、車を走らせてどこかへと向かう。
向かった先は・・・美奈子の養父母の住む家であった。


何事もなく教室に着く。友人たちの反応は代わり映えのしないものだった。挨拶の言葉を途中で止め、何かあったのかと心配そうに訊ねてくる。そんな友人たちに、気分転換だと言って場を収める。そうしていつもと同じようでいうもとは異なる一日は幕を開けた。

待つ時間、というものは異常に長く感じるものだ。いつもより長く感じた授業も終了を迎えた。カバンに荷物を詰め、帰る用意も済ませた。
少々心配そうな表情をしながら「また明日ね」と帰宅する友人に手を振りながら席に座っていると、ついに奴は現れた。


「こんにちは先輩。嬉しいですよ、オレのお願いきいてくれて」
そう言いながら明伸は美奈子へと歩み寄る。
そして互いがすぐ目の前の位置まで来ると、美奈子は明伸に鋭い眼光をつき付ける。が、そんな攻撃は明伸には効かず、笑って美奈子とのやりとりを終らせた。

「どう?ちゃんとアンタの言うとおりの格好になってあげたわよ」
「ええ、確かにそうですね。でも確認させてもらいますよ」
そう言って明伸は制服のボタンを外しにかかった。
昨日までの美奈子なら、体は動かせないが、やめろっ! とか変態! といった罵声の一つや二つ浴びせるのだが、今日に限ってそんなことはしなかった。
いや、むしろ明伸に脱がされることを期待していたようだ。
そしてボタンを外される度に体がうずき、体が明伸を求めてきたのだ。

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