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腕輪
官能リレー小説 - 学園物

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腕輪 46

明伸は美奈子を見て驚いた。あれほど不潔と嫌っていたオナニーを自分自身の意思でしているのだから。
そんな美奈子に明伸は一歩一歩近づいて行く。そんな状況にも関わらず、美奈子はオナニーを続ける。
「先輩、何しているんか?オナニーですか?先輩も堕ちましたね。あんなに嫌がってたのに」
「……」
「まあいいや。じゃあ、そんな先輩に頼みがあるんですけどいいですか?」
「……な、何よ?」
明伸はニヤリと笑い、美奈子に伝える。
「明日、下着を着けないでミニスカで来てくれませんか?もちろんガーター付きで」
「なっ……!?」

「べつにやらなくてもいいんですよ?あくまでお願いですからね」
そう言いながら美奈子のそばまで来て、流れるような黒髪を優しく撫でる。
「でも、お願い聞いてくれたら・・・ご褒美があるかもしれませんよ?」
このやり取りの間に愛実が美奈子に服を着せていく。
「そろそろ警備員が見回りに来る時間なんですよ。気持ちはわかりますけど、やめたほうがいいですよ?」

愛実に服を着せられ、半ば強制的に下校させる。
「では先輩、お疲れ様でした。さっきの話・・・良い返事を期待してますよ」
美奈子は無言で明伸を睨みつけ、帰路についた。明伸にオナニー禁止の暗示をかけられたままで・・・

「・・・雨と鞭ですか?」
美奈子の後姿を見つつ愛実が訊ねる。
「そうだよ。今日はきつく、言うことを聞いたら明日は優しく。単純だけど・・・意外に効くんだよな」
そう言いながら二人も帰路についた。
次の日、私の目覚めは最悪だった。
家に帰ったと思ったら、今度は夢の中で明伸と愛実に何度も襲われた。私は必死に逃げるが、結果は同じ。逃げては犯され、逃げては犯される、その繰り返し。
起きても夢の中であった事がついさっきまであったかのように、鮮明に頭を横切る。
私を何度も襲う明伸。それを横から嬉しそうに見つめる愛実。この二人は今も憎たらしいが、でも一番許せなかったのは、そんな行為に淫靡な表情を浮かべ、早く犯されたいと願う自分だった。
悔しかった。あんな外道且つ不潔な奴らに自分があんなに感じていたことが最大の屈辱だった。
私は夢であったことを忘れるために、顔を洗いに行った。

洗面台に来て私は一通り顔を洗うと、鏡に映る自分の顔を見つめた。
いつもならまだ眠気が残り、体もだるくなっているのだが、今日は違った。
そんなものは微塵も感じさせず、それどころか、何時にも増して顔が生き生きとしていて綺麗だった。
(なんでこんなに綺麗なの…… 私どうしちゃったの!?)
わけも分からず、ひたすら鏡を見つめる美奈子。いくら考えても答えは出ず、そしてある答えにたどり着いた。
(まさか、昨日の……!?)

思いあたるのはもはやそれしかない。だが、納得できなかった。
あんな不潔な行為で綺麗になるはずがない。しかし考えれば考えるほど分からなくなり、美奈子は諦めて部屋に戻った。
部屋で制服に着替え、学校の準備をしたあと、何事もなかったように食事をとった。家族に心配はさせまいと、いつもどおりに振る舞う。
そして美奈子は家族に見送られ、学校へ行く。だがこのときは、家族に平常に振る舞っていたため、ミニスカではなくまだロングスカートだった。

美奈子は学校へ行く途中にある公園に差し掛かり、そこにあるトイレに急行した。
そして一番奥の扉に行き、そこで鞄の中から予備のスカートを取り出した。

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