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新しい性活
官能リレー小説 - 学園物

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新しい性活 10

 「それで、協力って、具体的にはどういう?」
 「さっき風呂に入りながら考えていたんだが…例えば…山田君が沢城さんと貸し切り風呂入りたいけど二人きりじゃなかなかOKしてくれないから管理人さん、一緒に入ってくれませんか?男の先輩は一人OKだったのですけど女性が一人いないと警戒されて…みたいなことを言ってみる。僕から言うと『姫野さんに頼めばいいでしょう』と絶対言われる。管理人も学校側の人間だから、さっきの話でちょっと出てきた、男子用施設をこれから減らしていくんだ、っていうのが本当に学校の方針として進めていくのなら、きっと協力してくれる」

「その程度のことだったら…」
「うん、頼むよ」
姫野さんのルートの情報だから、信憑性は高いけどまだ広まってはいない。
でも、寮だけでなく教室でも女子が幅を利かせているのは事実だ。女子校じゃないけど、それに近い状態との認識が広がってる。
管理人さんと親密になればあの爆乳だけでなく寮での立場も安泰となる旨味がある。
先生も昔と違って女性の方が多い。仲良くなれれば姫野さんと違って年上の女特有の癒されるプレイも望めそうだ。
 「あ、でも、沢城さんほんとは二人だって入る気満々だったからすぐバレちゃう…」
 「あ、うん、そこは、こっちから沢城さんに言っておく。ええと『山田君は沢城さんと一緒にお風呂入りたいけど二人きりじゃ照れくさい、みたいに言っている』みたいなことを」
 「ええと、はい、それは、確かに、嘘じゃないです…」

 こうして男の会話は終え、お互いの部屋に帰った。
 さっき出したばかり、ということは姫野さんも分かっているので、どちらかがそう言うでもなく、ここに来てはじめてセックスしない夜になった。

 管理人さんとの入浴の話は結構すぐにOKになったのだが、状況はこれまでと大きく変わっていた。



 姫野さんか貸し切り風呂を予約した、という情報が広がり、今まで様子をうかがっていた人たちが一気に予約したのだ。
 ここの男子風呂と女子風呂は、生徒が男女同数くらいいた昔に作られたので大きさが同じ、と聞いている。
 そのため今は男子風呂はガラガラ、女子風呂は大混雑なのだ。
 男子風呂を時間を区切って貸し切り風呂にいた今、女子の友達同士で貸し切り風呂を予約する人たちが増えた。
 それに混じって、こっそり仲良くしているカップルが使ったり、また、姫野さんのように男子用施設を減らすことを推進している人たちが男子を誘って入っている、とも聞いた。
 「不動君、もう椎名さんと風呂入ったのか?」
 「入ったけど、お互いこちこちに緊張しちゃって、洗いっこさえできなかったよ」
 「入ってくれたんだな!やったな!この調子でBLの噂を消しちゃおう」
 「うん、頑張るさ。雄馬君こそ姫野さんとはどうなってるの?」
 寮の談話室。自由時間ということもあって仲のいい人同士でそこここに集まって話してたり、ゲームしてたりする。
 目の前にいるのは友達の中本不動君。眼鏡の似合う美少年で、押しの弱い性格と容姿故か中学時代は虐めという名の校内虐待を受けていたそうだ。この学校でも腐女子の妄想の格好の題材にされたのと僕と最初に仲良くなった男子だったのとで、主に女子に「受」扱いされていた。
 今はその妄想が昂じて不動君を本当に好きになった椎名さんって娘と付き合いだした。

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