新しい性活 34
江藤先輩は同性だし、そもそも管理人さんが苦手だ。木南さんは一人部屋だから、わざわざそれを放棄する気もないだろうし、あの人の部屋は僕も必要だ。
残る候補は英里奈となる。二人きりのときや木南さんと三人の時はエロいけど、普段はむしろお堅く見える。クラスも同じだからまずセフレとは疑われない。
「候補はいます。また茶室に顔を出してくれますか?」
「いいけど、寮の外で食事してないでしょ。今度いいところにつれってあげる」
「ええ、楽しみにしてます」
理事長とは身になる話ができた。副理事長については貴重な情報だったし、完全混浴よりも大胆な計画があることにも驚いた。
何より嬉しいのは、これで管理人さんのオッパイとの距離が縮まった。もし理事長が壁ドンしてと言ったら、喜んでしてあげたい。
「寮のスタッフ扱い?いいじゃない、よかったわね」
部屋に戻って姫野さんに伝えたら予想外の反応だった。なんでも、気になる男子ができたらしい。相手は最近イメチェンした同級生で、勝手に熱を上げているようだ。
いつも我が道を行く彼女らしい。これで、思ったよりすんなり生徒会長の手の中から離れれた。少ない学用品や私物を手にして管理人室へと向かう。
スタッフエリアは一階で出入り口に近い。それだけでも特別な気分だ。
「部屋替えだってね、マナー委員もいよいよ認められたって感じじゃない」
「管理人さん!」
もう話が通ってるみたいで、管理人さんもすでに知っていた。
「運ぶの手伝ってあげる。いつも頑張ってるもんね。終わったら引っ越し祝いが待ってるわよ」
「お祝いって?」
とりあえずエリア内に学用品や私物を運び込むと、管理人さんが親しげに肩を組んでくる。ここまで接してくるフランクさと横乳の感触に舞い上がりそうだ。
「ガチのお酒、飲ませてあげる。発酵ハチミツじゃないやつ」
「うれしいですけど、英里奈…榊さんにも声をかけないと」
そして、英里奈にもスタッフエリアに引っ越してきてもらう話はすんなりOKになり、その日の晩には僕たち二人は管理人さんによる歓迎会になる。
ここはキッチンもついていて、何皿かの料理がテーブルに並ぶ。
「ビール飲む?苦いかな?」
「いえ、やってみます」
「…私も」
「「乾杯」」
僕たちは、一応静かに乾杯し、初めてのビールに口をつけた。
確かに苦い。でも、嫌いな味ではなかった。僕はそのまま飲み進めた。
しばらく他愛もない話が続いたあと、真紀さん…管理人さんは突然僕に聞いた。
「種元君、大きい胸は、結構慣れてる?姫野さん結構巨乳だったでしょ」
僕はどきりとした。真紀さんの胸ばかり見ていたのを悟られたのだろうか?
どう答えたらいいだろう?いいえ、は嘘になる。それに、前に英里奈と絢子と飲んだときも「裸は慣れている」といったことが結果としてその後の展開にプラスになったのだった。
「ええ、まぁ…」
「よかった。ブラ苦しいのよ」
真紀さんは、Tシャツの中に手を入れて、白いブラジャーを取り出した。
「榊さんも、胸苦しくない?っていうか、まず脚崩したら」
英里奈は正座し、きちんと体操着…寮内での正装とされる…を着ていた。
目上の人の前だからか、教室で見る硬い雰囲気そのものだ。
「ありがとうございます」
英里奈は脚を崩してあぐらをかいた状態になった。
「胸は…大丈夫です」
英里奈は両腕で胸を抑えるような動作をした。
「着物じゃないんだよ。それに、種元君、クラスメートなんでしょ」
「じゃあ、お言葉に、甘えて」
英里奈も体操着の下からブラジャーを取り出した。