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新しい性活
官能リレー小説 - 学園物

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新しい性活 33

「それは、あなたが転校生だから」
「転校生だから、と、おっしゃいますと?」
「初等部からの子はもちろん、中等部からの子も、少ないけど高等部からの子も、最初の集合教育でこの学園の考えを、まあ、その時の学園全体の方針から『それとなく』ではあるけど、理解してもらっている。でも、転校生であるあなたには、その場がなかった。だから、まずはせめて、ちゃんと事情を分かってくれている生徒が寮の同室になるようにすることから始めたの」
 僕の頭に、裸の姫野さん…もちろん興奮するようなイメージではなく日常の一コマとして…が浮かんだ。
「外からの人が改革を行おうとすると、多少乱暴にならないか心配です。ここも伝統があるし、今では女子のほうが多いし」
 理事長の思いはある程度理解できたけど、僕ですら少し心配なのだから、父兄や更に外野はどう思うか分かったものではない。最悪の場合、同じ寮内に男女がいて同室が許されてる現状にまで踏み込まれかねない。
「だから、こうして種元くんに話してるの」
「僕も少数派の男子に過ぎませんよ?」
 理事長は割と歳だけど少し純粋な部分もありそうで、それが原因で騙されたり気がついたら操り人形にされそうに見えてしまう。
「知ってるのよ、マナー委員も実質は寮の自治組織、そのメンバーに茶道部を入れてこうして私に話を通してきた。立派なフィクサーじゃない」
「転校生である僕をそこまで買ってくれて嬉しいぐらいです。だったら僕個人の考えですが」
 僕は管理人さんとの関係のためにやってることを勘違いしつつも一目置かれているようなので、改革を現実路線にするように求めた。
混浴は事実上うまく行ってるので、このまま公認化して、裸で水泳は無茶な気もするし泳ぎ回ったら水に陰毛が浮きそうで嫌だし、とりあえず今よりも露出度を上げるアイデアを出す。
具体的には女子のスクール水着からハイレグ気味の競泳水着にして体操服も従来のブルマよりも更にタイトな陸上で使うようなレーシングブルマに変える案を伝える。
「なるほどね、校舎の外で裸じゃなくても着替えも男女同じにすれば短い時間ながら肌を見れるわね。プールの授業では先生方にはビキニでも着てもらいましょう」
「いいんですか、僕だけの意見で?」
「広野先生も抵抗があると予想されててね、全裸にしたら水着が要らなくなるから、業者は損するってね。ヌードをどこからか聞きつけて、週刊誌あたりにセックスカルトとかって記事にされたら大事だって」
「よかったです、この学校を実験台にしそうな人じゃなくて。理想主義も暴走するとやばいと思うんです」
 会ったこともない人を悪くは言えないので、理想主義という単語に入れ替えて語ることにした。
「種元くんから会合を求めてきたわけだし、当然見返りを狙ってるのよね?言ってみて」
「そろそろ姫野さんから巣立ちしたいです。マナー委員が会長と同室では中立性を疑われます。それに…」
「なぁに?」
「管理人さんと同室がいいなって…寮のことを一番知ってる人だし、大人の人のほうが安心できるっていうか…」
 僕はこの学校で一番欲しいものをねだることにした。管理人さんのオッパイと言わずあの豊満なボディがほしい。
 「そうねえ」
 理事長はちょっと首をかしげながら、本棚からファイルを取り出して青焼きの図面を見ていた。寮の図面を見ているようだ。
 「ええ、それは大丈夫。だけど、一人だけ行ってもらうのは説明が難しい。そこで、マナー委員を寮のスタッフに準ずる扱いにして、マナー委員からあと一人か二人、スタッフエリアに住んでもらう、っていうのはどう?人選は、任せるわ」

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