PiPi's World 投稿小説

性春の日々
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 4
 6
の最後へ

性春の日々 6

自分が全裸になった羞恥よりも、この状況に対する疑問の方が勝っているようだ。股間を両手で隠しながらも周囲の様子を伺い続けている。
だが彼のように冷静に状況を把握できている者はそう多くはない。
大半の者が混乱と動揺に包まれており、中にはパニックを起こしかけている者もいた。
「まずは更衣室で着替え直そう。このまま全裸で居るわけにはいかないだろ?」
憂二の言葉を受けて全員が動き出した。
そしてそのままプールから出て行こうとするのだが…。
「あれ?開かないぞ?」
扉に手をかけて押したり引いたりするがビクともしない。鍵でも掛かっているのかと思いドアノブを調べてみるが、特に異常は見られない。
それどころか窓すら開く気配がなかった。まるでドアや窓がコンクリートに変わってしまったかのように硬く変質し、隙間すら無くなっている。
「どうなってんだよこれ!」
「閉じ込められたって言うのかよ?」
「冗談じゃねぇぞ!」
事態の深刻さにようやく気付いた男子生徒達が騒然となる。もはや股間を隠している余裕など無いらしく、剥き出しのまま声を上げていた。
憂二は一度大きく深呼吸すると、改めて周囲を観察し始めた。
視線を巡らせれば先ほどまで普通だった床の一部が不自然に変色している場所がある。むらのあるオレンジ色をしている事から恐らく何かしらの液体であろう事は想像できるが、何なのかまでは分からない。
それはじわじわと広がっているだけでなく、ボコボコと泡立ってもいるようだ。
この漏れ出るオレンジの液体がこのペースで広がっていけば足の踏み場が無くなってしまうと思った時、男子生徒の一人がそれを踏みつけてしまっていた。
『ボゴンッ』という音と共に液体が急激に膨張、触れた男子生徒を瞬時に丸呑みする。
「うわぁ!な、なんだ!?」
驚きの声を上げた時にはもう遅い。オレンジ色の塊の中で彼がもがき苦しむ姿が見えるが憂二達にはどうする事も出来なかった。
「助けてくれぇー!」
中の男の助けを求める声が響き渡る中、それは起こった。
『ドクンッドクンッ』と脈打つような音が聞こえると同時に、オレンジ色の表面が激しく波打ち始める。内部は急激に渦を巻き、中の男を激しくシェイクしていく。
まるで洗濯機の中に放り込まれたかのような激しい奔流に為す術もなく翻弄されていく彼だったが、やがてその動きに変化が現れる。
ただ単に乱暴にかき回されていただけだったそれが、徐々に一定のリズムやパターンを取り始めてきたのだ。それも股間を強調するような卑猥な動きを見せながら。
取り込まれた男の顔にも変化が現れ始めていた。初めは苦悶に満ちた表情を浮かべていたが、次第に頬が紅潮していき息遣いが荒くなっているようだ。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す