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堕落の煙草
官能リレー小説 - 学園物

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堕落の煙草 9

黒と紫の重ね着できるキャミソールにヒョウ柄のチューブトップ、胸の大きく空いた大きめのカットソー。
さらにかなり際どい長さの黒いミニスカートにジーンズ生地のホットパンツ、逆に長めのジーンズバギーパンツに黒のパンツ、こちらも太く長い。
「あらあら、たくさん欲しいものがあって良かったわ。」
と店主がタバコを吹かしながら現れた。
呼応するようにタバコに火をつける美香。
「ふぅ〜…でこれ全部でいくら?」
威圧的な態度で商品を渡す。
「ふ〜ん。…そうね〜サービスしてこれくらいかしら。」
と提示した金額は美香が今持っている金額と同じ額だった。
「はぁ〜高過ぎ!」
それでもかなり安く他の店の半額程度だったのだが。
「ん〜そうねぇ。ならこれもサービスするわ。」
と取り出したのは10cm以上のヒールの高いヒョウ柄のピンヒールと黒い先の尖ったヒールだった。さらにゴツい派手なベルト。
「これならどうかしら?」
タバコを吹かしながら答えを待つ店主
「こんなのじゃ満足出来ないし」
美香はまだ不満を漏らす
「これが最後よ、お金のなる木」
店主が持ってきたのは下着それもかなりきわどい物ばかり
「これを履いてここに書いてある時間と場所に行けば、たくさんのお金になるわよ」

(ぶっちゃけ金はほしーけど…)と返事に困る美香。
「まぁ無理にとは言わないけど?」
その言葉にカチンときた美香は「はぁ?チョーシのんなし!!」
と乱雑に下着とメモを受け取り、先ほどの服を奪い取るとそそくさと店を後にした。
「…またいらっしゃいね」
その時の店主の顔には妖しい笑みがこぼれていたことに美香は気付かなかった。


「ふぅ〜。あぁマジムカつく!!」とタバコをふかせながら繁華街を歩く。
すると周りの人と自分との格好の違いにまた焦燥感に襲われる。
(早く帰ってこのダッセーカッコ止めて〜!!)
と足早に繁華街を後にする。

家に着き靴を乱雑に脱ぎ捨て、自分の部屋に入る。
小さいながらも綺麗に整理された部屋を見て
「うっわ…ナニこの部屋。クソ真面目かよ!」
と憤りを感じる。
取り合えず買った服を出しタバコに火をつける。
(マジありえねーから!こんな最悪な部屋よく住めんな!!)
と制服を脱ぎ捨て、下着も荒々しく脱ぎさるとそのままゴミ箱へ捨ててしまった。
それだくではなく、もともと持っていた服も全部処分してしまった。
(こんなクソだせぇの着れるかよ!アタマ悪すぎ!)
そして買ったばかりの下着を身につけ、服を着替える。
「やっぱこれだよこれ!」
黒いキャミソールにバギージーンズ。
胸元から黒と紫の下着が見え、ジーンズからはパンツが見えていた。
「さってと。」
先程貰ったメモを持ち出掛けようとすると
「はぁ〜…ただいま」
母が帰って来てしまった。
「あら帰ってたの。今日の…」
と言いかけ顔を上げると母は絶句した。
下着を見せつけるかのような服装に濃いメイクをした女性が目の前に立っていたからである。「あっあなた誰?」
「はぁ〜自分のムスメも忘れたわけ〜?」
とタバコを取り出す美香。
「…!!?」
驚くのも無理はない。
昨日まで真面目で可愛い娘が今時の頭の悪いギャルになっていたからである。
とどめにタバコ。ふるふると振るえながら手の平を頭上高くまで上げる。
次の瞬間
パチーン!!!
と美香の頬に平手が飛ぶ。
すると美香は今まで母に見せたことがない怒りをあらわにし母を蹴り飛ばした。
「うっ…」 
その場でうずくまる母。
「ってなぁ!クソババァ!!」
と髪を掴み思い切り睨みつける。
「チョーシのんなよ!!ミカの顔にナニすんだよ!!」
と母に向かい煙を吹き掛ける。そして
「マジだりぃ…ホント気分サイアク…」
そう言うと踵を返し部屋へ戻る。
その場に放心状態の母を残して。
数10分後大きな鞄を片手に部屋から出てきた美香は
「家出るから。じゃね〜クソババァ!ギャハハ〜」
と最後に母に向かい唾をかけるとさっさと出ていってしまった。

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