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堕落の煙草
官能リレー小説 - 学園物

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堕落の煙草 3

(はぁ?ナニソレ?あたしだって疲れてるし。いつもいつも作ってるのはこっちなのに!しかも遅くなったのもあのバ…)
とここで美香はハッとした。
美香は汚い言葉や悪口 暴言が大嫌いだった。
16年間生きてきて一度もそんな言葉を使った事はないし思った事は無かった。
自分自身の感情の変化にここでやっと気が付いた。
しかし、気が付いた所でこの黒い感情は消えはしない。
様々な葛藤のせいで美香は相当イライラし始めていた。
「本当にごめんなさい。ちょっと着替えてくるね。」
といそいそとその場を後にする。
美香なりの必死の抵抗だったのかもしれない。
これ以上いれば口からこの黒い感情が出てしまうかもしれないそうなる前にとりあえずこの場を離れよう
と小さな抵抗に過ぎないのだが。
このいつもと違う娘の行動に疑問を浮かべた母だったが
(まぁ疲れているんだろう。)
と簡単に流してしまった

部屋に入ると乱暴に着替えを始める美香。
自己嫌悪に陥ってしまいどうも気持ちが落ち着かなかった。
(なんであんな事思ったんだろう…)
そんな思いが苛立ちに変わりまた悩むそしてまた苛立ちにと悪循環を繰り返していた。
そんな中鞄を整理していると中から見覚えのある箱が。
「あれ?なんで鞄の中に…」
自分自身の記憶を辿るが鞄に入れた覚えはない。
気持ち悪くなった美香はそれをごみ箱に捨てようとした。
すると箱から何やらいい匂いが漂い始めた。
その香りは美香の苛立った感情を静かに鎮静させていった。
それと同時に美香の頭の中がなんだかフワフワと夢心地の様に穏やかになっていった。
(捨てるなんてもったいない…今度あの子たちに会った時に返せばいいよね)
と言い訳をしながら自分の鍵着きの引き出しの奥へしまった。(にしてもなんていい匂い…なんだかフワフワしてイイキモチ…)
と豊潤な香りをゆっくりと堪能する美香
「ご飯出来たわよ!下りてらっしゃい」
と不意に大きな声が響く。
ハッと我に返る美香
(何よ!!いい気持ちだったのに)と多少の苛立ちを覚え食卓に向かう美香。


食事中も苛立ちは収まらず何気ない言葉に内心毒を吐きつつも箸を進めていた
そして食べ終わり部屋に戻った途端迷わずに引き出しのタバコに手を付けた

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