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先生教育委員会
官能リレー小説 - 学園物

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先生教育委員会 41

「じゃあセンセ、ちょっと外に出てて?」

「は?」

今乾杯したとこですよね?
段取り悪過ぎね?

「ケーキ食べたいでしょ?準備するからさ」

「あ……そうか」

外に出ることは理解できないが、ケーキが必要なことには納得できる。
やっぱ誕生日っていったらケーキだよな。

「勝手に入ったらダメだよぉ?」

「了解了解っ」

廊下に出てドアを閉めた俺。
どんなサプライズが待ってるんだろう。
俺を追い出してまでの下準備だ。
きっと大掛かりなものに違いない。

「きゃあああっ……ちょ……」

なんだ今の声は……。

「冷たっ……やっ、くすぐったい……」

くすぐったいだ?

「んっ……ひゃんっ!」

そして艶めかしい声……。
はぁああ?

「ちょっと盛り過ぎかなぁ?」

「自分の案だからいいんじゃね?」

「そうね」

盛り過ぎ?
案?

「もういいですよぉ?」

…………。
じゃ、入りますか。

「さてさて、どんなケー……キ?」

……はぁ?
えっと、机に乗っかってるのは……ケーキなんでしょうか?

「じゃーんっ!」

じゃーんて……。
な、な、な……なんで、長谷川に生クリーム?
鼻の頭にチョンと乗った生クリーム……これは可愛い。

頬にはカラースプレー……あのチョコバナナとかにかかってるヤツ。
これもソバカスみたいで可愛い。

が…しかしテーブルの上に乗った身体は。
派手に盛られているけど裸体だよな!?

なにやら前衛的な芸術作品を思わせるその姿に。
勃起する事も忘れ、思わず見入ってしまう俺。

仰向けになっても張りを失わない乳房。
その片方には輪切りのパイナップルが……。
ピンと起った乳首をスッポリとナイスなポジションで納めている。

もう片方はブラのカップよろしくハート型に生クリームで型取られ…。
その中にはブルーベリーの粒が並んでるぞ。

その中でひとつだけ色味が違うのは、擬態にはなっているが……乳首だ。

いくら携帯等、持ち物をデコッている長谷川でも。
自分の乳房までデコる事はあるまい。

ってか……乳房だけじゃないか。

色白のおなかにはホイップチョコクリームで何やら書いてあるぞっ!!

俺へのメッセージか!?

“CHANGE!”

……最早誕生日の欠片もない。

「目標だよ? 今年誕生日には、同じことが書かれてないようにしてねっ」

俺が変われば生徒も変わる。
実際、体罰という愛情は、確実に生徒を変えている。
昨年の分だけど、こうして誕生日を祝ってくれている……。

「任せろっ」

迷う余地はなかった。
目の前の光景は、紛れもない現実。
俺が変わればクラスが変わる……俺が変わらなければ、クラスは変わらない。
長谷川の卑猥なケーキは、確かに俺を奮い立たせた。

「あのね? センセっ」

真田はニコニコしながら、ある方を指差した。
そこにあったのは、封を切られたシャンパン。

「何だかふわふわするんですぅ〜……」

そう言う明石の顔は少し火照っていた。

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