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先生教育委員会
官能リレー小説 - 学園物

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先生教育委員会 39

「んで? 場所は? 人一杯だったから早く休みたいんだけど」

えっと……長谷川も俺を祝ってくれるんだよな?

「先生疲れましたぁ。早く案内してください」

明石まで……荷物を持つ気はないんですね?
解ります。
そう言うのは男の仕事だもんな。
はあ……。

「皆様、此方でございます」

そう言いつつ、行き先を顎で指した俺は、両手一杯の荷物を引っ提げて可愛い生徒たちを案内致しましたとさ。

で、御一行様は無事我が城へご到着されました。

「だるい〜……」

と洩らしながらベッドへ倒れ込もうとした長谷川は、その動きを止めた。

「ちゃんと洗濯してる?」

「天日干しくらいは人並みに……」

「ザーメンとかこびり付いてない?」

「そんな布団で寝たくはないね」

それを以て、長谷川はダイブした。
あいつは俺をどんな奴だと思ってんだ?

「案外片付いてんなぁ」

川野はキョロキョロ辺りを見回しながら、男の部屋に対する感想を述べた。

「じゃあセンセェ、準備ヨロシクぅ〜」

「……え?」

あの、幹事こと真田さん。
私の誕生日を祝っていただけるのでは?
その悪態が視線に滲んでいたのか、

「私たちじゃ勝手が解らないから」

と加茂が付け足す。

「そういうことなんです〜」

明石までもが持ち前の緩い雰囲気で俺を促した。

「口実だっ。陰謀だっ。何かの罠に嵌ってしまったんだーっ」

「さっさとしてよ」

長谷川のパンチは効いた。

「はい……ただいま……」

フライドチキンも冷めるしな……。

俺の借りてるアパートは約十二畳。
玄関からリビングまでの間には一枚のドアがあり、セパレートのトイレと風呂場は廊下側のスペースにある。
台所はドアの横にあって、二口の電気コンロが備わっていた。
あまり料理をしない俺に取ってはでかすぎる台所だ。
その向かい側にはベランダ。
角部屋だから窓も一つ、壁沿いに置いたベッドの向かい側に備わっている。
駅から五分というこの立地で、家賃は一桁の万単位。
そんな美味しい場所は、電車通勤をしてでも住む価値はある。
アパートの周辺が充実しているわけではないが、駅の方にはコンビニもあるから不便ではない。
加えて、来たる結婚とその後の生活のための貯蓄をしている俺は、この家賃でこれだけ揃っていれば申し分なかった。
相手は未だに募集中だけど……。

ん……?
やけに静かだな……。

「ポチッとな」

ポチッとな……って何だ?

「ってー! 何やってんだ貴様らっ!」

パソコンの前にタカって何再生したっ!
俺の宝に触れるなー!

……と大型薄型の液晶ディスプレイに近づこうとするが。

ヤツらの見事なフォーメーション(てんで勝手に座っただけ)に阻まれて宝に近づけない俺。

ン〜!アッアァァ〜ン!――。

遅かった……。
部屋中に響く大音量。

「この女の人知ってる!」

「最近は子供番組とか……よく出てるよね」

どうでもいいところで盛り上がっている小悪魔ども。

頼む……。
頼むから消してくれ……。
ってか、せめて音声のボリュームはしぼってくれ!
お……俺はまだ暫くはこのアパートで暮らしてゆくんだぞ!!

「『青い天使の賛歌』、『盗撮〜女子高生のトイレ事情〜』……こっちは『援交盗撮日記』……うわ〜女子高生ばっかじゃないっ」

だから触るなって! 長谷川さんっ。
こらっ、ボリューム! 上がってないか!?

「んとんと? 『女教師は生徒のオナペット』でしょ? 『被虐メイドのお仕事』に『隣人に飼い慣らされた若奥さん』? SMチックなのもあるよ?」

真田のあどけない声でそんなタイトルを口にしてはいけません!

「いけないヒト……」

加茂の妖しい目線が突き刺さる。

「要するに、獣のような目で私たちを視姦してわけでしょう?センセ……」

「ち、違うっ!」

口の端に妖艶を匂わせる加茂に、俺は持論を展開した。

「それは抑制すためのもだっ! それを使って、教え子を変な目で見ないようにしてんだよ!」

分かるか?この血の滲む努力がっ。
教師の鏡だろ?

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