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先生教育委員会
官能リレー小説 - 学園物

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先生教育委員会 38


職員室の中。

自分の席につき、次なる体罰についてニヤニヤと考えている。

かなりウザイ黒い顔が…。
俺の前に突き出された。

またか…。
相上恭一郎。

しかし何て冴えない顔をしてんだ。

「ズルいぞ……誠二君」

冴えない顔の相上がそれ相当の声を上げる。

「な…なんの事だい?恭一郎君」

心当たりがあり過ぎる俺…内心はヒヤヒヤだ。

「君にだそうだ…真田から」

半べそと言ってもいい相上がピンクの封筒を差し出した。

真田?

「じゃ……」

相上はやたらと肩を落として授業へ向かっていった。

……って、アイツは何にショック受けてんだ?

なんてどうでもいいか。
取り敢えず封を切ってみると、これまた可愛らしい便箋が現れる。

「…………」

絶句していた。
そこには、

誕生日パーティーに御招待します!

とか訳の分からない事が書いてある。
場所は……

「って、俺んちでやんのかよっ!」

はっ!
思わず声を上げてしまった!

俺と同じく、この時間に授業がない何人かの教師の視線を浴び、無意識に

「ごふっ、ごほんっ……」

と、わざとらしい咳払いを披露していた。

ん?もう一枚入ってるぞ。

なに?なに?
『幹事さんは私……乃々タンと林田センセェだよ』
林田先生って……俺だよな。
自分の誕生日パーティーで会場を提供したうえ、幹事かぁ!?

さらに……。
『センセェが用意する物。
※ピザ……種類ごとにカリカリ生地とフワフワ生地のツータイプ忘れずに。
※フライドチキン……白ヒゲのおじさんのトコのやつだよ。
※シャンパン……ミセーネンはお酒が買えません。
※ケーキはボクたちがよーいしてあげるネ』

…………なんじゃこりゃ!?

つか、絶対酒飲む気でいるだろっ!?

……ま、まぁ俺のために何かしようとしてくれてるわけだし、この三年目にしてはじめて誕生日を生徒に祝ってもらえるわけだ。
誕生日は今日じゃなくて全っ然違う日だが、俺は無理やり感動するぞっ!



放課後。

えー……ピザに、白ヒゲおじさんのフライドチキン、シャンパン……。
取り敢えず買い込んではみたが、シャンパン高っ!

んで? 待ち合わせ場所の、俺んちの最寄り駅に来たわけだが……。

「おそーい!」

と頬を膨らませる真田を筆頭に、加茂、明石、長谷川、河野……ってこりゃまた謀ったように……。

し……しかし……。
俺がこんなに大荷物を抱えているのに。

奴らときたら……。
真田が紙袋を下げてるだけだし。

以外は加茂が小さな箱を持ってるだけだ。
まさか……あの箱がケーキではあるまい。

ケーキ!ケーキはどおした!?
ってか!
なんだ!この不公平感は!!

憤りかける俺だが……。

いかん……いかん。
俺は教師だ。
大人だ。

あいつらの気持ちだけでもありがたいと思わなければ……。

なんとか気を持ち直した俺はあいつらの元へ。

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