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がくにん
官能リレー小説 - 学園物

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がくにん 50


各クラスとは二日間をかけて二回ずつ対戦し、勝利したクラスには点数が与えられ、最終的に獲得点数が多い上位二つのクラスが三日目に行われる決勝ステージへと駒を進める。

決勝ステージではいわゆる一般の体育祭で行われている綱引き、騎馬戦、棒倒し、リレーを行う。競技での順位に応じて点数が与えられ、最終的に獲得点数が多いクラスが体育祭学年優勝となり、各学年の合計点数でクラス優勝も決められる。
学年優勝はもちろんクラス優勝を果たすためには決勝ステージへ進出した方が俄然有利となるが、他学年の結果次第では学年優勝を果たしてもクラス優勝は果たせない場合もある。
そのため他学年の同数字のクラスに対する応援も自然と熱が入る。葵坂学園の体育祭が凄まじい盛り上がりを見せるのはこのためである。

ちなみに、決勝ステージの途中で各クラスの女子生徒が応援合戦としてチアリーディングを披露するが、これも点数対象となる。


女子生徒からすれば、上手くやれば意中の人にアピールが出来るのでチアリーディングの人気はかなり高く、参加する為にはオーディションが設けられる程である。

そして双樹は影介に更なるアピールをするために、瑪瑙は影介の意識を少しでも自分に向けさせるために両名とも参加していたりする。

閑話休題

この様にして行われる体育祭。優勝は名誉なので各クラス人選会議は本気そのもの。対戦する該当クラスの研究もやり合い、かなり真面目な雰囲気の中進められる。


「やはりリーグ戦突破の鍵は小平君が率いるサッカーを絶対的な武器とする七組、加えて渦紋君を筆頭にバランスが良い五組との対戦をいかにして乗り切るかに尽きる」

黒板に図を書きつつ研究成果を報告する酸漿。クラスの皆が真面目な顔で耳を傾ける。

「五組との対戦は五分五分だからまだ良いとして、七組とサッカーで対戦する事になったのは運が悪いと言う他無い」

七組の小平(こだいら)が話題に上がると途端に苦々しい顔になる酸漿を含めたクラス一同。

「僕達が決勝ステージへ進出するためにはまず一組と九組には確実に勝利し、最悪でも五組と痛み分けとなる戦績をキープ。その上で七組と対戦する必要がある。以上が全体報告だ。競技別の研究結果は競技のメンバーが決まり次第、各競技の代表を通して伝えよう。」

報告を終えた酸漿が席に座り、続いて双樹が前に出て言う。

「それでは各競技のメンバーを決めましょう。各員望む競技を決めて挙手して下さい」

さて、影介は体育祭において出ようと決めていた競技がある。サッカーだ。

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