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がくにん
官能リレー小説 - 学園物

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がくにん 40


何か軽い引っ掛かりのようなものを感じ、影介はいわゆる膜なのだろうと思い至る。

ゆっくり進んでも良かったが、影介は出来る限り双樹の痛みを長続きさせたくはなかった。

「双樹……ごめん。」

「えっ……?」

双樹が言葉を続ける前に影介は一気に腰を奥まで侵入させる。


「あっ!?あぅぅぅぅぅぅぅ!!」

身を裂くような痛みと共に影介が自身の再奥まで到達した感覚が伝わる。

影介の背中に強く立てられた爪は影介の皮膚を裂き、血を滲ませる。

影介も背中から結構な痛みが伝わるが、今双樹が味わっているそれに比べれば遥かに生易しいだろうと思い耐える。

「ごめん双樹……大丈夫?」

やがて痛みが少し治まったのか、双樹は目を開いて

「はい……ちょっと痛いですけどもう大丈夫ですから……動いて良いですよ……?」

と言った。とはいえどこをどう見ても大丈夫じゃないのは明白であり、それはまだ双樹の腕が強く力んでいる事からも判る。

「強がらなくて良いよ……まだこのままでいよう?」


影介は言いながら双樹を抱きしめ、髪を撫でながら双樹の痛みが治まるのを待つ事にした。



暫く立つと痛みもだいぶ治まったのか双樹の腕から力みが無くなった。

「もう大丈夫ですから……動いても良いですよ……?」

抱きしめられながら上目遣いで恥ずかしそうに、小さくそう答える。
影介は双樹の額に軽く口付けを送ると腰を動かし始める。

「んっ……つうっ……」

動かれると体内からまた鈍い痛みが滲み出して双樹を苦しめる。しかし影介を想い、決して口には出さずに受け止める。

一方影介は自身をピッタリと包み込み、強く締め付けるその感覚に思うがまま腰を突き入れたくなる衝動に何度となく襲われた。

しかし相手は何よりも大切な想い人である双樹なのである。衝動を押さえ込み、双樹を気遣いながらゆっくりと動かしていった。

何度か腰を動かしていると自身を包む双樹の内壁に滑らかさが生まれ、少しずつ動きがスムーズになっていく。影介が双樹の顔を確認すると、まだまだ痛みが優先ではあるがたまに甘い吐息のような呼吸が混じっていた。

思えば繋がってから時間も経っている。これ以上は双樹に更なる負担を強いる事になると判断した影介は腰を打ち込むペースを上げた。

「あっ!つっ!うぅ……はぅっ……んっ!」

痛みが優先する中で時折襲い来る甘い快楽の刺激が双樹になんとも言えない表情を作らせる。

「はっ……はっ……」

普段の自慰行為ならなるべく長くその快楽を楽しむだろう。だが今は双樹を痛みから解放してあげるために早く上り詰めたい。

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