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がくにん
官能リレー小説 - 学園物

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がくにん 21


そして、影介は双樹が教室に入って行くのを確認した後、一緒に登校したと勘繰られるのを避ける為、しばらく廊下に止まり、数分後、影介も教室に入った。

教室に入っても、双樹をチラッと確認しただけで、話し掛けようとはせずに、そのまま真っ直ぐ自分の席に着いた。筈だったが、双樹の方から話し掛けられた。

と言っても、挨拶だけだったから、他のクラスメイト達に双樹と親しくなっている事を特に勘繰られず、事無きを得た。

そして、しばらくして始業のチャイムが鳴った。

そんなに時間もかからずして、担任が入って来た。

「は〜い、皆さん朝ですよ〜席に着いて下さいです〜」

子供っぽい喋り方をする彼女は、このクラスの担任の【児玉姫理(こだま ひめり)】である。

子供っぽい喋り方だけでなく、見た目も本当に教師か?と言う程ちんまい先生で、声も限りなくロリっこボイスな年齢不詳の先生だ。

愛称は、まんま見た容姿と苗字の「児玉」から派生して皆から「子供先生」と呼ばれている。


「今日は皆さんにお知らせがあります〜。なんと、このクラスに転校生が入って来ます」

そのニュースにクラス全体が沸きだした。

「子供先生!その転校生は男ですか?女ですか?」

皆が気になる疑問をクラスの男子が質問した。

しかし彼女は、子供先生という単語に敏感に反応して、転校生そっちのけで、反論した。

「ああ!また子供先生って言いましたね?私は断じて子供じゃありません。私だってちゃんとした立派な大人の女性なんですからね。ぷんぷん」



ぷんぷんって言ってる時点で大人の女性からかけ離れている気がするが、皆敢えて誰もそこに突っ込む事はなかった。

「こほん、ちょっと話しが脱線しちゃいましたね。話しを戻します。転校生が男の子か女の子かという質問でしたね?それは見てからのお楽しみです〜」

何人かの生徒はその答えに「え〜」と不満の色を示す。

「は〜い、皆さん、静かにして下さ〜い。それじゃ、改めてこのクラスに来た転校生を紹介しま〜す。それじゃあ、入ってきて下さ〜い」


児玉先生に促され教室に入って来たのは、可愛らしい少女というより、非常に見目麗しく、物腰が落ち着いている雰囲気を持つ清楚な美女だった。

「おお、すっげぇ、美人だ」

「キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!!」

「(゜∀゜)キタコレ」

などと、男子の反応は凄まじかった。

女子の反応も、「すごい美人だね」だの「負けたわ」だの「四天王に匹敵するわ」等の声が上がった。

「は〜い、皆さん静かにして下さ〜い。転校生さんが自己紹介しますよ〜」

そして、教室は静まり返る。


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