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がくにん
官能リレー小説 - 学園物

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がくにん 17

「え〜っと、確かこいつは……なんつったけ?あ!思い出した、同じクラスの高城だっけか?でもなんでこいつが?」

学校の中ではイケメンとして名が通っていて、男子からの評価はあまり高くないが、女子からの評価は容姿と基本的に勉強、運動をそつなくこなす分評価が高い、そして教師たちからも同文の理由で受けは良い。

「まぁ、何にせよ叩き起こして問い質すか」

そして、影介は死に体の覗き魔こと、高城達也を蹴り起こした。

「おい、コラ!とっとと起きろ!」

気絶させたのが影介だが、今は気にしてはいけない。




「う、う〜ん……」

呻きながら起き上がった高城は、焦点の合ってい目線で威風堂々と立つ影介を見る。

「だ、誰なんだお前は……」

まぁ、同じクラスメイトなんだが、今はまだ素性を明かさない。

と言うよりも、今の影介を=根暗の宗像影介と誰もが思わないだろう。

普段は、どこぞのエロゲの主人公の様に目元を髪で隠して表情を分かりにくくさせているが、今は目元の髪をたくし上げていて、普段とは違った凛々しい表情の為、流石に根暗の宗像影介とは想像も付かない。

「お、俺をどうする気なんだ?」

「は〜、質問の多い奴だ……まぁ、一つづつ答えてやろう。俺が誰かって?そうだね取り敢えず、貴様に名乗る名なぞないという事で理解しろ。あと、俺がお前に何するかって?そうだね、良くて質問、普通に言うと詰問、悪く言うと尋問だね。分かった?」

「わ、分かった」

どうやら、自分の立場がどうなっているのか分かったらしい。

「よし、いい心掛けだ。俺が幾つか質問するが、全部正直に言えよ?もし言わなかったら……ふっ」

意味深にほくそ笑む影介に恐怖した高城は、体を震わせながら頷いた。

「では、聞こう。ここでお前は何をしていた?」

「え、え〜と、も、黙秘を……」

「ほぉ……」

影介は袖口から苦無を取り出すと、その苦無を喉元に突き付けた。

「さて、お前の喉笛をこのまま掻っ捌く事も出来るが、それでも黙秘するか?」

底冷えのする殺気を込めた視線と喉元にある苦無の脅威に、高城はじわじわと冷や汗が滲み出て、これはまずいと思い勢い良く返事をした。

「は、はい分かりました!」

「最初っからそうしろ。ちゃんと答えれば痛い目に遭わずに済むんだ…………多分な」

高城に聞かれない程度に影介は多分と言うが、まぁ、概ね問題はない。

「でだ。話しを戻して、今一度聞こう。お前は此処で何をしていた?」

「の、覗きと、盗撮です」

「誰の?」

「逢坂双樹嬢、甲斐雛乃(かい・ひなの)嬢、水霧雫(みなぎり・しずく)嬢、舞浜環(まいはま・たまき)嬢等他多数です」

因みに高城の言った、双樹以下の人物は葵坂学園で最も人気のある美少女4人だ。

(成程。双樹以外にも盗撮してるって事は、こいつがストーカー男の線は低いって事か……)

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