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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 62

凛は棺桶の上で照れ臭そうに両の脚を揺らしながら、かつ済まなそうに、質問へ質問で返した。
「私はヴィンをギアスの護符で強引に『カレシ』にしちゃったんだよね?」

つーか棺桶(中身あり)の上でラヴコメってシュール過ぎんだろ、少年誌とか確実にアウトだよ。
ラヴコメどうとかより一般道徳考えなさい。
「うむ、強姦魔さながらの手際であったよ。」

デリカシーないんかお前。

「私とて日本の小娘が喜びそうな小説や映画程度、目を通しておるよ。」
デリカシー無しと思いきや流石は貴族、多少は女性との会話の掴み方は心得ていた。

「どんなの?」
「魔界都市シリーズ、映画ならテキサスチェーンソー。」
あ〜…きっと人外の小娘はその辺がツボなんだろう。

「ふむ。」
白銀の敵にはウルティメット・ステンレス。
黒鉄の敵にはケースハードゥン・ブルー。
ヴィンセントは未だ名も無き二挺の特注マグナム拳銃を、縦横にスピンして見せる。
かつて放浪時代…ガンスピンは曲芸にあらず、四分の一秒で保安官を撃ち殺す為の修行であると、やせっぽちの『小僧』は教えてくれた。
手配書の写真が人違いだとあの『小僧』は頻りにこぼしていた。

「それは冗談として…リアルの女子高生が『コクル』場面も目撃した。」
「えっち。」
ぼごめしゃ、白でも黒でもよもや敵でもなく、ご主人様の両コメカミにグリップを叩き付ける。

「何だかんだで相手も満更でなく…いつの間にか孫までもうけていたぞ?」
くわわんと目を回していたカノジョの意識が戻ったのを確かめてから二挺拳銃を懐に戻すDVなカレシ君、しかしまあ約400歳らしい時間軸の話である。

「えーとつまりヴィンも…。」

「ん? 主よ。何が言いたい?」

「えーと、ヴィンは今何歳なのかなーってちょっと思っちゃった訳ですよ……」

「ふむ、150辺りまでは数えていたがな、そこからは面倒になったから数えていないな。だが人間が年の暮れに色々騒ぎ出すから大体は分かるがね、さて。答えはそれで十分かな? 小さく幼いわが主」

「小さいってゆーな!! 幼いってゆーな!!」

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