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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 7

『ガンスリンガー』能力に『具現化』能力複合で3B…普通科ではトップクラスの能力者にまで成長していた。
柔の光樹に剛の影汰…光と影は更に役割分担が明確になってきたようである。
「いいコンビよね…色んな意味で…」
着替え終わり、こちらに向かって律義に頭を下げる二人に手を振りながら、優奈はそう呟いて微笑んだ。


…外に出た光樹、最初の萌えオーラの犠牲者は金大地だった。

光樹を見て完全に硬直…その後、壁に突っ伏し一人呟く。
「…あかん…俺…変な道に行ってまいそーや…あかん…」
見事にハマり込んで萌死する大地…
その大地に影汰が耳元で囁く。
「…あんまり光樹くんをそんな目で見てると…挿しますよ…」
(えっ?!…刺すぅ?…じゃなくて挿すぅ??…ヤバい…それヤバいっ!…挿すって、ナニ挿すねんっ!!)
挿すってったら『ナニ』しかない…
一瞬、大地は尻にとんでもない殺気を感じる。

「い、嫌やー!」
 叫びつつ尻を押さえながら加速能力まで使い全速力で飛びすさる。
「冗談ですよ、といっても此所からじゃ聞こえませんね」
 既に元の場所からでは豆粒大にしか見えない程離れた場所まで行ってしまった。
最近、魔女さん(山田さん)との激しいカーチェイス…と言うかデッドヒートで加速能力に磨きをかけた金大地…
度重なるハプニングが彼の潜在的な力を引き出す大きな要因になっていた…本人には不本意だろうけど…
獣の本能(?)で逃げる獲物を見ると追いかけたくなる衝動を抑えながら光樹に笑いかける。
「さて…帰りますか、光樹くん」
「うん…帰ろ、影汰くん」
そう言って教室に向かう二人。
因みに二人…全く影井京平の事は忘れているのであった…(合掌)

てか…二人に忘れ去られているだけならまだしも、加速した大地に曳かれて背中に足跡付けて倒れている事すら気付かれていない有り様なのだ。
ここまでくれば、彼の『気付かれない』のも一種の能力かもしれない…
兎に角…光樹と影汰は、京平を忘れ去ったまま(つーか、そもそも居た事に気付いてたかも怪しいが…)教室へ向かったのだった。

広大な学園を歩く二人…使用領域、未使用領域含めて学園は余りにも広大である。
教室を往来するだけで軽く十分ってのは当たり前…学園には各種交通機関なる物が存在する。

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