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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 51

そして天宮はえへらと笑い、刀機は不機嫌に顔を背け、どぎついノンフィルターを…

「げほげほげほっ?ぶは!」
「うぎゅえ〜…おえっぷ?」

…むせた(前にもやったなコレ)。
カフェテラスの老掃除夫、吉岡のジーさんがにこにこふわふわと、笑顔で無言の圧力をかけてくるので煙草を消す。

れろっと煙草の葉を舌から弾きながら刀機は仕切り直す。
「あ〜…アレだ、F組側が手の内を晒すというリスクを背負った以上だ…今の所の編成を変える気はないが…『スタジアムの外』での戦いで、君らに迷惑をかけんよう、善処する。」

「そう…突き詰めれば、それさえわかって貰えればいい。」
と、天宮は頻りに胸元を気にしながら、漸く本音を吐き出した。

「ぶっちゃけ、誰が出て来ようと構わない、私闘スタジアム『裏の顔』なんざ興味ないっさ?」
「私も『噂ぐらいは聞いている』よ、世界征服の足掛かりとなるイベントだとね?」

刀機の返答…それこそ世界征服よりも…さも制服の胸元の露出具合の方が気になるかの様に、天宮はブラウスとリボンタイの『黄金率』を調節していた。

「私闘スタジアムの『本来の目的』である、喧嘩が楽しみたい…と言う訳か?」
「そう…あたし達は無頼じゃないんだ、学生としての自覚を持って行動しろ…ってね?」
煙草のヤニを誤魔化す様に、玉露で口を潤す刀機の前で、まだ『黄金率』に手間取っている天宮。

「あ〜…話が大体まとまった所で…ひとつ聞きたいのだが…さっきから何をしている?」
「うん、ハナシ早くて助かったからさ牌サン…つーか教室戻ったらカレシに会う訳じゃン?」

…いらいらいら、ぴきぴきぴき…
天宮は、まだ刀機という漢をわかっていなかった。

「胸元、もっと開けといた方がイイと思ウ?」
「たわけぇええええっ!」

…回想終わり…という次第であった。

…はや〜…あんな怒ることないじゃン…まるで『いい加減オンナに懲りたオッサン』みたいな反応しなくたって…

「はいはい!ミーティング始めるにょろ!」
…と、さっき(初対面の)刀機にさんざ怒鳴られたにも関わらず、早速カレシ君…ワルそうなヤツは大体トモダチな感じでサンダル履きの両足を机上に投げ出していた、七丸牌洲に谷間をアピールしてみる。

「うぜェ、つーかァ?オイラ乳より尻だしィ?バーカ!」
「インポ野郎!今晩『噛んでやる』から覚悟しとけってばよ?」

どこを噛むのかは敢えて聞くまい…。

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