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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 49

…そ〜いやこの人、よく妙な神父集団連れて街中闊歩してんだよネ〜、明らかに『秘密結社です』みたいの…バレてない積もりなのかナ〜?…

「我々と同じ…そう!敬謙なカトリック信者たる彼に、級友を欺く事なぞ出来る筈がないでしょう?」
何処からともなく響く賛美歌…常にハーヴェイの近くで、MD片手待機している学園中等部に潜入した…葬送機関エージェントその他大勢である。

無論そうした幾多の組織の暗躍が、生徒の中にまで及んでいる事実は公然の秘密にして、ある種の暗黙の了解…。

…そうだネ、君達は何一つ嘘はついてない…ただし山ほど『真実を隠して』いる…

F組キャプテン天宮理緒、彼女にもそれなりの隠し事はある…この対抗戦において一部のクラス間との、情報リークであった。

具体的には試合参加メンバーの公開。
無論ルール上で認められた行為…そして小遣い欲しさの八百長の類でも、共同戦線を張ろうという策略でもない。

クラス間での因縁深き間柄同士への配慮である。
例えばあのE組の『ドラゴ○ボール全開なおっさん』は、兎に角スゲー奴ブチのめしたい屋さん…。
あんなんとヴィンセントを…
『NO!最近扱いが酷いのであるっ!外伝でもなんか…』

黙れ。

私闘スタジアム…特にクラス対抗戦は学園内での権力よりも、ガス抜きとしての効果が高く期待されていた。
元は能力者対応の特殊な刃引きと模擬弾に始まり、精神ダメージ変換のヴァーチャル戦となった現在に至る…大した怪我や死人もなくガス抜き効果は高かった。
しかし問題はスタジアムを一歩出た後までも、因縁が尾を引く事もある。

A組対C組など例を挙げればきりがない。さらに最初から入っている亀裂が深まる事もあった。
天宮理緒としてはその様な事に巻き込まれたくない。
(でも…このクラスはあの神父集団の派閥が多いからネ〜…葬送機関だっけ?まぁ、異教徒の弾圧でも何でも勝手にやってくれて良いんだけど…私、つーかこのクラスを巻き込まないで欲しいナ〜…)
もちろんA、E組にもこちらの選手をリークした。

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