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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 47

どーしたもんかとしばし考え込む長身の女生徒、F組キャプテン天宮理緒。
「よしっ!」

包容力溢れる笑顔を浮かべたまま、三つ巴のまっただ中に机、椅子を引き摺って行くなり、チャチャっとカードを切り始める。
「戦いの行く末を…占ってみるね。」

「え?」×3


生バトル寸前だった三人も、天宮キャプテンのデッキに興味を向けたようだ。

隊長機ノリス
BD2リミッター解除
二番機マリオン
ドップorガトル
母艦キシリア
ver2援護射撃

「ガ○ダム・カードビルダーの厨房デッキかよ。」
と花鈴お嬢様。
「うん、ルーファス君の机に置きっぱだった。」
タロットじゃねーだろ、トレカSLG…しかもお手軽厨デッキだろ!?


「あの駄目執事はなぁ…遊戯○でもギ○ザでもムシ○ングでも…私に『合わせて』くれるのだよ。」

今まで三つ巴でWWVな感じだった…
今時ゲームの主人公かボスキャラ並の暴君も
立ちションからA級戦犯まで皆○しの首切り判事も
甘酸っぱい平和論を唱える天使が如き少年も

ただ独り、ツンデレ気味に独白するお嬢様に見入っていた。

「あやつのアングロサクソン的…日本人顔負けのお人好しな旧き良きアメリカーナ体質に、どこか見え透いた偽善の匂いを漂わせながら…結局は私らと同じ、いや私達以上に『普通の高校生』基準で生きてる『男の子』なんだ。」


軽くため息をつき、大人びた可愛くない糞ガキの瞳で…天然娘の『ポーズ』をとる天宮を見据えた。

「F組の皆も気づいてるだろうがな、ウチの『ぽややん執事』の裏家業が…学園で暗躍するスパイだろうが殺し屋だろうが、はたまた実は正義だろうが…得体の知れぬあのたわけを詮索せず黙認してくれるこのクラスが、その。」
やや頬を赤らめる東雲花鈴、一息整え、思いの丈を吐き出すかの様に叫ぶ。

「執事ルーファス!只今戻り…」
「好きだ。」

…しーん…


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