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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 45

学園内で暗躍する能力者組織『葬送機関』の白兵担当にして現地事務官のユリーにとっては…タダでさえ高価な部類のタマをド派出にぶっ放す上、浪費癖が激しく何でもかんでも組織の経費、ないしクラス予算で落とそうとするブリジットは頭痛のタネであった。

「アタシは金持ちのお嬢じゃねぇからさー。」
「だったらそれに見合った生活を心掛けたらいかが?七つの大罪のひとつ『物欲』がアナタを…。」

グータラなブリジットにとっても、厳格すぎるクリスチャンにして事務官の『人格』であるユリーは頭痛のタネ…神父ハーヴェイ・バルバトロイ指揮の下のデコボココンビであった。

兎に角、今のユリーはお説教モード…ビリー・ミ○ガン顔負けの『人格変化』による強化能力の使い手、ユリー・マクダネル、戦闘人格の『ユーリ』なら扱いやすいのだが…ブリジットはそのイタイところを突いて難を逃れようと画策した。

「さあ!悔い改め…。」
「いーのか?バラすぞ?」
「な…何を…?」
「昨日お前…商店街で…。」

真面目な『ユリー』と戦闘用の『ユーリ』以外の人格は、お笑い路線全開のダメ人格ばかり…やはりそれぞれ別の名前があり、ちなみにエロ人格の『リユー』がトドメ…そーゆーイタイところをブリジットは逐一押さえている。

「いやー…凄かったなー『ヨハネ・ユリウザー・二世』のゲリラ路上ライヴ。」
「え…あ…ふにゅ…?」

『昨日はブッダを犯したぜ!明日はアッラー掘ってやる!レ○プ!レ○プ!レ○プ!…異教徒共の尻を八つ裂きじゃぁああああ!!』

…ユリ−とユーリ以外の人格は、社会的にかなりアレなヒトであった…。

能力者の中でも特に単純な部類とされる、肉体強化ひとつにしても色々個性があり…筋肉そのものに寄るか精神力のアシストか、また別の何かエネルギー・ソースか。

例えば黒禍の三段階
1.ノーマルでの最大筋力
2.さらに精神力の後押し
3.降霊憑依

代表的な三例を併せ持つ、正に『しょくぎょう:ちからもち』な人である。
クラス浪人時代…岩石投げて飛行能力者とか撃墜したり、雑魚マシンガンで撃ちまくられながら気合で堪えて反撃ワンパンでノシたり、なんとなくク○ルス・ドアン…という記録もある。

ユリーの場合『3』に近いか。
ユリー・マクダネルの場合『ユリ−からユーリ』という人格変化を条件に物凄く『ちからもち』になれる代償として…日常に差し障りある、様々な面白ダメ人格が時折発作的に覚醒してしまうのだ。

…とまあハシャいでる間に、ヴィンセントは上着を羽織りながら銃の位置を調節していた。
お弁当箱(棺桶)から覗いていた嶺那の目利きで判った事…そのスペックは理論上(多分)可能な範囲のパワー重視でオーダーしたコスモガン的バケモノ銃と言う事ぐらいか。

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