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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 5

ルールについては第二部一章#168#169参照。
「む…捕虜には絶対に危険がおよばないのであろうな?」
「ああ、絶対に大丈夫さ。心配なら全力で戦うことだね…」
「…まぁ、良い。しかし、万が一に怪我でもした時は……この世に生まれたことを後悔してもらぞ?」
「怖いねぇ〜。まぁ、大丈夫さ。保険に補欠には僕と…」
「ヒナと甲太郎、これがウチの最強の布陣じゃない?」
…そう、E組が全力をもってして当たらなければならない相手…A組相手にあっさり負けてでも戦力を温存して万全をきっせねばF組に勝つのは難しい…珠久ですらそう考える程、F組は強いのだ。
そうやってE組が戦略を練っている頃…ひかるえったの性転換作業は順調に進んでいた。

医務班と服部優奈が見守る中、カプセルに放り込まれたひかるとえった…計器類は作業が順調である事を示していた。
優奈はカプセルとファイルを交互に見ながら考え事をしていた。

桜川光樹…
具現化能力者、入学時ランクCとあるが、彼の本来の能力は具現化能力ではない事が最近のデータから推測できた。
彼と性行為があり、心通わす女生徒達…刀機真奈美は3B、天川小路未来は2B、綾瀬雪菜は2B、賀集量子はB、サラ・タームは3B、西川羽音は3C…本来の能力上昇だけでなく、具現化能力も身につけているようであった。
性行為による能力波及は稀にある事だが、ここまで顕著なのは珍しい事である。
しかし、肝心の光樹本人の基本能力の上昇は、彼の活躍からすると意外な程少ない。

最終的に優奈が確認した能力はC→2C…
そんな彼が大それた事をやってこれた理由こそ、先程の『本来の能力』と言う事なのだ。
それは『能力集約』とでも言えばいいのか…自分と精神的、肉体的に繋がりのある能力者から力を貰い、自分に転化してしまう能力…
能力的に平凡な少年が高ランク能力者並の力を発揮してしまう…そんな不思議な能力の持ち主に優奈も興味を引かれずにはいられなかった。
そんな事を考えていると、医務班スタッフの声が聞こえてきた。

「桜川光樹、性転換作業完了…十秒後にカプセル開封します…尚、辺里影汰の作業は90%であります」
以外とあっさり終わっちゃったのね…優奈は眼鏡の位置を直しながら開くカプセルを見る。
そこからむくりと起きる人影…久々に男に戻った光樹…だが…
「…あの…成功なんすか?」
「…そりゃあ成功に決まってるだろう、性転換してるし」
確かに…立ち上がって本人も確認しているが、ちゃんと男の子には戻ってはいた。

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