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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 4

(む、無口すぎる…辺里の初期設定に輪を掛けたくらい無口だぞ…あれ?俺、何を考えてんだ?)
な感じで理人が混乱するくらいの沈黙だった。



さて、もう一人の三点の星の王子様は…
「…神凪晶………」
A組と同質の空気になるE組。しかも間が悪い事に和ませるはずの担任がただ今、不在。また玄人やレイナが何か言えばいいものの、玄人は花丸と戦隊モノオタク談義、レイナはその玄人の暴走を止めに入っていた。
「あの〜…趣味とか能力とか……」
空気に堪えられず芽衣子が尋ねる。
「…武器収集……十戒…」
 予想通りとも言える答により教室の空気はどん底へと下っていく、このままではどん底の底までもが抜けるのも時間の問題か。
 しかも彼等を連れて来た委員長の姿は担任同様教室内には無い。
((誰でもいいからこの空気をどうにかしてくれ……))
 1-Aと1-Eの心が期せずして一つとなった瞬間であった。

ガララッ…

「やあ、みんな。遅れてごめんよ。」
その沈黙を破り、珠久と某が教室に入ってきた。
「委員長!佐藤君!どこ言ってたんですか!?」
責めたてる芽衣子だがこの重たい空気を変えられる人物の登場に安堵を見せる。
「いやなに…野暮用だよ。大阿門君達が来ていると聞いてね。飛んで来たんだ。」
「めちゃくちゃゆっくり、来てましたよね!?第一、呼んだのは委員長じゃないですか!」
「あれ、そうだっけ?」
「惚けないで下さい!」
「怒ると皺が増えるじゃない?」
「佐藤君!」
混沌とし、E組メンバーのテンションは地の底をついにブチ破った。
「…大阿門君は久しぶりかな?フォルテス君と神凪君は初めまして…」
「あっ、よろしくお願いします!」
「……よろしく…」
「で、平原君と大阿門君は何をしているのかな?」
変なポーズを取り合う花丸と玄人。
「委員長!あれだよな!?V3の変身ポーズってこうだよなぁ!?」
「NO!まず、タメの姿勢が違うのである!それは一号であろう!?」
「なにやってんですかっ!HRの最中に!中学生ですか!?」
「だって副委員長〜。V3が…」
「…大阿門君のがあってるじゃない?」
「佐藤君まで!」
混沌とした空気が彼等をここまでおかしくさせたのか?元からの様な気もするが…
「………さぁ、みんな。明日、行われる対F組戦の作戦会議を始めようか?」
珠久はしばらく考えた後、無視することにしたらしい。
「知ってのとおり、F組は高ランク能力者が多い。よってこっちも全力で挑みたいと思う。まず初期メンバーは佐藤君、平原君、南田君、大阿門君、神凪君にでてもらう。捕虜は……フォルテス君でいいか…」

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