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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 40

しかし光樹としちゃそんなんどーでも良い、問題は今回の作戦内容だ。
百太郎と烏丸の能力を使った吸血鬼対策、特にチャラ男でへタレ気味な烏丸の危険度MAXつーか死○フラグは良いとして…光と影の人間カタパルト。

オトコギドラ事件で使わずじまいだった巨大ボウガンと二人の具現化能力を組み合わせ、敵陣上空までかっとび強行着陸による奇襲、カタパルトと名が付けばスパロボよろしくな演出だが…。

「女装コスプレ(プリキ○アとか○騎当千に続いてリリカルな○は)は慣れたけどさ?吉本の若手芸人ばりの無駄アクションは、なんなのっ!?」
「どっちかと言うと大川興行な路線ですね。」
漢路線を悪化させてゆく鬼畜女装ショタな相方、影汰くんのノリノリ感が光樹の不安を一層アオっていた。

「影井よ!この前借りたDVDを返しておこう…。」
刀機真奈美の出したモノ…おそらく今回の作戦の参考資料であろう『ジャ○カス』『バムフ○イト』のDVDボックス、であった…。

…よりによってそんなカラダを張ったお笑い映像を〜!?…

冗談としか見えないこの作戦は、情報屋を通じてF組にリークされていたが…しかしそれは『本気でやるはずがない』という、心理的な奇襲として、図らずとも効果を発揮していた…。

「ふむ、ブラフだな…私が『アニメジャンキーと誤解されている』辺りが不服だが。」
という東雲花鈴お嬢様の呟き…何時もなら誤解も何も無いだろうとツっこむルーファスの姿はない。

「そもそも『レーザーサーチャー同調!!』とか『ドッキングゴー!!』なんぞ初代ガンダ○の恥ずかしい黒歴史に過ぎんのだよ!?」
…道場の片隅にある白磁の花瓶を爪弾いて『マ』の真似をしてみたが、誰一人ツッコんでくれない。
比較的それらしい知識を持ち合わせる楠凛に救いの瞳を投げかける…。

「え〜と、ごめん…古いガンダムはちょっと…。」
と、曖昧な返事をした凛を鷲掴みする端整な指先、ミシミシと頭蓋が軋む。
その手の主…天野○考画伯調に美麗なる吸血鬼ヴィンセント・ラクレインの罵声が降り注ぐ。
「ボケ!カス!屑!虫ケラ!ついでにご主人様!貴様のミジンコ並の脳細胞に敬意を払って注意を促してやる。」
「な、な、中身が出るぅう〜!?」

何一つご主人様への敬意が感じられない『使い魔』にして『カレシ』のヴィンセント…吸血鬼はたとえ昼間でも『大嫌いな』自然の直射日光さえなければ、とてもとても力が強いのである。

「私が貴様の『カレシ』とやらである様に、バトラー(執事ルーファス)はこちらのお嬢様にとっても、かけがえのない存在にして夫婦漫才の相方なのだ…私用で奴が不在の今、友である貴様が相手をしてやらんでどうする…?」

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