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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 27

映像が切り替わり、旧世紀の大弓か投石器に酷似した兵器が示された…オトコギドラ騒動で使いそびれた人間カタパルトであった。

二人がカタパルトで射出後…光樹は背中に翼を、影汰は両脚にプロペラを具現化、そして空中合体というCG映像。
「あの…刀機さん空想科学○本て読んだことある?」
豪快に笑い飛ばす刀機に不安を漏らす光樹だが、影汰はノリノリ。
「あはは…愛甲先輩の六尺花火に比べりゃ現実的ですよぉ?」
何かこう、男宿的というか『魁!○塾!!』な作戦に頭を抱える光樹を未来がたしなめた。
「大丈夫よ光樹、貴方なら出来てよ?」
「僕は…生き残れるか?」

さらに細かい配置、編成など煮詰めに入る。

 そして刀機と未来の指示の下次々と事項が決まっていき……。
「さて、これが最後にして最大の問題だ、ヴィンセントに如何に対処するか」
 ヴィンセント、刀機が最大の問題というのもむべなるかな。肉体強化能力を使わずとも既に人間を越えた身体能力に加え、他人の能力をコピーする特別科であってもなんらおかしくない能力を有するまさに『化物』唯一の救いは試合が闇系の能力者が苦手とする昼間だという事ぐらいだろう。
「奴はランクこそ普通科だが総合的な実力は特別科並だ、奴をどうにかして押さえなければたった一人のために戦線崩壊も有り得る」
刀機はそう言いながら全員を見渡し…そしてある生徒に目を留めて言う。
「そこで対ヴィンセントには二名を当てる!…まず一人は剣っ!」
若干の武者震いと共に刀機を見返す袴姿の女剣士、剣百恵…
ある意味順当と言える人選…今や影汰の『飼犬』だが、このクラス屈指の戦闘向きの高能力者…彼女自身も指名を受け、その瞳は従順な飼い犬から獰猛な狼へ…百恵から百太郎へと変化する。
「承知仕った…」
短い言葉にも、鋭利な刃のような響き…笑みを浮かべる表情には、やっと戦える悦びに満ちていた。

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