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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 26

その言葉に倶利伽羅が奥歯を噛み締める。
「こう見えて感謝してるんですよ?『あの戦い』でもし君達が負けてたら僕はこうして存在してなかった訳だし?」
瞬間倶利伽羅が竜王剣を抜き薙払うように相手を一閃した。
「茶化すな…今でも『あの戦い』の真意を見抜けなかった自分に腹が立つ…」
背後に何事もなかったかのように現れたそれがまたカラカラと笑う。
「そりゃそうでしょう。まさか『一回世界作り替えなきゃ倒せない生き物』がいるなんて普通考えもしないものねぇ。しかもその一回コッキリのチャンス、自分で潰したんだからさぁ」
そう言うと奥歯を噛み締める倶利伽羅を嘲笑う。
「まぁこっちも易々とやられるのを待つのもしゃくなんで、ちょっと小細工させてもらおうかな」
パシッと扇子を手に叩きつけたたむとそれの気配が消えた。
「チッ…こっちも急がんとな…」
自分の無力さに嫌になりながらもそれに飲み込まれないように力強く呟くと人混みに紛れ歩いていった。
「我万能なり、されど驕る無かれ…か、歴代の教え子らに言い聞かせてきた文句だが…。」
この香港を舞台に人知れず、神々の黄昏が…ギャッラルの角笛が鳴り響こうとしていた…。

…A組教室…
「済まん!う○こだ!」
「あー…刀機真奈美くん?花も恥らう女子高生が気軽に○んことか言わん様に?」
遅刻した刀機にヘッドロックを喰らわす立花理人だが、アイコンタクトで念話…。
無論生徒に気取られぬ様、秘匿回線で…。

『何!誠二が!?』
『うむ!挨拶程度…にな?』

「ああ『詳しい』事情は後にしてくれんか立花…先生?」
「よぉおし言い訳は生活指導室で『詳しく』聞こう?」


マネージャー三名がプロジェクターを設置、明日戦うF組の過去の試合…対C組戦を流す。

刀機が解説を始めた。
「F組の特徴はノリの良いテンションだ…」
劣勢のF組を支える執事ルーファスの演奏、時とか越えるマーチに乗って、全軍突撃ガンパレード何とか!であった…。

「改装を終えたスタジアムでは『地形効果』が追加される。」
砂漠、森林、雪山…それもランダム設定…高ランク能力だけでは勝てない、という事だ。
ヤマを張って地水火風の自然属性を選ぶか、移動能力と万能型でつっきるか…。

「当初、光樹と影汰で空挺作戦!」


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