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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 24

倶利伽羅の性転換銃…恐らくアレに鈴木兄弟のデータが刷り込まれていたのだろう。
えったは単純なパワーアップのみに留まったが、ひかるには…熊野を継承するだけの、適正があったのだ…と刀機は推測した。
「うん…光樹くんの成長には期待してる…他にはあんまし興味ないけど?」
誠二は『今日はここまで』とばかりナイフを鞘に収めた。


「じゃあねん?」
そしてスカートの尻に手を添え立ち上がったその時、SF映画のホログラフが如く…爪先から起こるスパークと共に彼の姿は掻き消えてゆく…おどけた笑みで投げキッスまでくれながら…。
「ちぃ…道化め!元の力さえあれば…あのように軽薄
な男、一捻りで…!!」

人外学生で賑わう校庭に戻る…その、いつも通りの喧騒の中に刀機だけが残されていた…。

「少しばかり話してもらおうか。倶利伽羅」
そう言い後ろを振り返る。
「むぅ…誠二が動いたとなると少し、話してもいいかな」
困ったような表情を浮かべる青年姿のみことが頭を掻いた。
「お前は今回なにをしている」
みことの目をまっすぐとらえる。
「ある危険人物を追っている」
「危険人物?」
「あぁ、だいたいの目星はついているんだが今の残り少ない力じゃ勝てるかわからない。だから…」
「光樹達を育てているのか…。お前が追うその危険人物とはなんなのだ?」
竜王すら躊躇するほどの危険人物、一体どのような人物なのか…
「簡単にいうとこの世界の法則の外にいる人物」
「どういうことだ?」
「細かい事は俺でもっても解析不能、ただ能力者じゃないってことは確か。塩基配列がこちらの生き物にはありえない配列になっているからね」
「そいつはこの学園に…?」
その言葉にみことがおどけたように肩をすくめる。
「困った事にね。だから牽制を仕掛けながら様子を見ているんだけどそれも時間の問題かな。神様に対して耐性を持ち始めてる」
「『神』に!?」
思わず声をあげる。
「そう、だから『神』に近くなればなるほど奴には勝てなくなる。だから俺は『人』を育ててるんだ。人が持つポテンシャルの中でギリギリ『神』にならないラインで奴を撃退できるほどの力をつけさせようとしてる」
そう言うと少し息を吐き出した。
「少ししゃべり過ぎたかな。このことは内緒だよ?余計な混乱は起こしたくないし、それに事が公になれば奴が動くかもしれないからね」

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