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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 22

…ちょっと待て保護者ァアアア?ナニ納得してんのォオオオ?喧嘩さえしなきゃ何でもアリの親バカかよォオオオ?…

「…次はねぇぞ若ハゲ…(小声)。」
…生きてる?俺生きてる?社会的に?…
黒い珊瑚礁を漂う流と白月の遣り取りに、顔を綻ばせる影汰。
「あぁ、あの子らが新入りさんとやらですか?よかったですね…もうクラスに溶け込んでる。」

とてもそうは見えない遣り取りを軽くスルー出来る彼に疑問を覚える光樹だったが『白月の身長』が『影犬』と同じく危険なキーワードである事は理解出来た。

当の白月と黒禍が未来に呼ばれ、まだ直接紹介されていない光樹と影汰に引き合わせ、互いに『今後ともよろしくー』と挨拶を交わしたのだが…。
「んー…この人、何処かで…。」
と、白月が、光樹の顔を覗き込むや怪訝な表情を見せた。
「さっき廊下でそっくりな『お姉さん』が…。」


まあ先程、奴隷ズの見かけたという物真似ギャルだとか、有名人は辛いねー、などと他愛無い会話を交わす中…白月が気になる一言を発した…。
「見たカンジ、ハタチ過ぎだったし?名札にも『鈴木誠二』ってあったし?大学部の女装さんだったのかなぁ?」

がらぁっ!!
勢い良く椅子を跳ね飛ばし(近くにいた影井にブチ当て)立ち上がる刀機真奈美!
…鈴木…そうか…まだ奴が居たか?…
「あら刀機さん?いかがなすって?」
「え?あー…うん○だっ!!」
そのまま血相を変え教室を飛び出して行く…。

…いちいち行動の読めん男…いや今は女か?私の前に姿を現す目的は?…
人の姿をした人外、あるいは人の形さえ捨てた生徒の波を掻き分け、当ても無くただひた走る刀機。
かつて学園最強とうたわれた、鈴木兄弟の片割れ、鈴木家党首の影を追って…。

白月にどの辺で見たか尋ねなかった…しかし背景の判らぬ新入りの二人に『熊野』の名を出す訳にも行かなかったのだ。
「ん…大地か?」
ヨタ付く人影…いつもなら加速強化で一番乗りする金大地であった。
「刀機はん…なんや背中重いねん。」
流石に魔女(山田妖子)の加速する戦意…というか終わり無き追撃に『疲れた』を通り越し『何かに憑かれた』表情とさえ見えた…。
「おお!それどころではないのだ?」
そう、それどころではない!大地の背中に黒っぽい塊…いや『小学生ぐらいの魔女コス娘』がおぶさっていたが瑣末な問題だ!

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