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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 17

その光樹を未来は抱きしめ、光樹の首筋辺りに豊満な膨らみを押しつける刀機が挟む。
「このまま…未来ちゃんと…こうしてたいな…」
恐るべきタフネスさで光樹の性欲を受け止める未来だが、たっぷり可愛がって貰う事よりこんな風に甘えてくれる方が嬉しい。
「ふふ…でも、昼のミーティングまで時間があまりありませんわ…わたくしをミーティングの間中抱いて頂けるなら構いませんけど…」
未来の笑みに上目使いに光樹はむうーっと唸る。

未来は公衆の面前だろうが光樹の所有物である事をアピールできるから全く気にならないが、光樹としては奴隷ズとの愛の行為を見せびらかす気は無い。
「うーっ…なら、もうちょっとだけこうしててもいい?」
甘える光樹をこの上ない母性溢れた笑みで光樹の頭を撫でる未来に、後ろで聞いている苦刀機は笑する。
「程々にしておけよ…次の試合は正念場だからな…」
「あら?…わたくし達は全勝ですから問題無いんじゃなくて?…」

不思議な顔で聞き返す未来に、刀機が呟くように言った。
「だといいのだがな…」
光樹の首筋に胸を押しつけ腕を光樹の身体に絡ませる刀機の真剣な表情に未来も柳眉を寄せ、光樹も不安な表情を見せる。
「何か気になる事でもあるのですか?」
「…ああ…あの『勝ち点』と言うシステムだ…未来、全てのクラスの総勝ち点を計算した事あるか?」
刀機の気になる事を理解した未来が少し身を起こし、枕元のパソコンに手を伸ばす。

人質救出二点、敵全滅一点という奴である。

A組戦績
四戦全勝
勝チ点三

「何じゃこりゃアアアアア!?」
薄々理解してはいたが、よりによって『勝ち数』より『勝ち点』が低いとは此れ如何に!?
そりゃ未来でなくとも『ウッカリ犯人に自首させようとしたら撃たれちゃった殉職刑事』ばりで太陽にほえるかも。
わかっちゃいたが、その先を恐る恐る読み上げた…。

「内訳
対B組戦…人質救出成功スルモ、実質敵方行動不能。
ヨッテ全滅勝利扱イト見ナシ、勝チ点一トス。」


つまり『敵クラスの妨害』を潜り抜けてこそ、人質救出の2ポイントが認められる。
実質無力化した相手では普通に全滅勝利扱いとされても文句は言えないのだ。

そしてD組の降伏もまた全滅勝利扱いの1ポイント、ひょっとしたら人質救出できたかも的な後悔が痛い。
その上、心無いマスコミ学生から『A組ラクに勝ち過ぎ』『○○無双並』などとコキ下ろされる始末。
C組の一騎打ち、E組の判定勝ちなど『併せて1ポイント扱い』とされていた。
そう、今時のTVゲームなノリで『大技コンボで高得点』は狙えないのだ。


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