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ファッションの学校
官能リレー小説 - 学園物

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ファッションの学校 3

次の日…亮は美佳を待ち伏せしていた。
そして、美佳が一人でいるところを見計らって声をかける。
「やぁ。」
美佳は急に声をかけられて一瞬ひるんだが、相手が亮だと知ると、亮をきっと睨んだ。
「なにが『やぁ。』よ!あんなことしておいて白々しいんじゃない?」
「はは、威勢がいいね。いや、昨日の続きをしないかな、と思ってね。」
「な…!バカじゃないの?」
亮は鼻で笑ってポケットから封筒を取り出した。
「来ないなら、こればらまいちゃおうかな…。」
「え?な、なによ、それ…。」
「さぁ…なんだろうな。」
「卑怯者…。」
「なんとでも言えばいいさ。」

結局のところ、美佳は亮に従うしかなかった。
「どこに行くのよ。」
「黙ってついてきなよ。」
二人が行き着いたのは小ホールだった。普段の行事は大ホールで行われるため、ここは文化祭等で使われるくらいで人気がない。
亮は当たり前のように小ホールの鍵を開け、美佳を招き入れる。
「ちょっと!なんであんたがここの鍵持ってんのよ…」
「うるさいなぁ…バラまくよ、これ。」
「……。」
美佳がホールに入ると、亮が手に持っていたバッグを投げて美佳によこした。
「着なよ。」
美佳はそれを手に取る。
それは、丈が短く、薄く透ける白のドレスだった。
美佳は一瞬ひるんだが、亮の持つ封筒にやけに威圧され観念して服を脱ぎ、着替えた。
そのドレスは驚くほど美佳にぴったりのサイズで、計算されたかのように美佳の下着がいやらしく透けた状態になった。
「着たわよ…」
不幸にも美佳の今日の下着は薄地のピンクで、ドレスと下着の二枚越しでも美佳の薄いヘアが透けている。
「は、早くその封筒こっちによこしなさいよ。」
「その必要はないさ。」
亮はそう言うと封筒をひっくり返した。
バサバサバサ…
床に散らばったのは美佳の恥ずかしい写真、ではなく…無数のトランプだった。
「な…!あんた、だましたのね!」
「騙した?君が何を想像したか知らないけど僕はこれをバラまくと言っただけだよ。」
「ひどい!なによこんなドレス!」
美佳はドレスを脱ごうとしたが、亮が手を掴んでそれを阻む。
「おっと。そうはいかないさ。」
「君はここに来てしまったんだ。小ホールは年に数回のファッションショーに使われる僕らにとってはいわば神聖な場所だ。」
「こんな格好させといてなにを…」
「エロティシズムも美的感覚のひとつさ。さぁ、ごたくはいい。始めよう、僕らだけのファッションショーを。」
「馬鹿じゃない?付き合えないわ!」
「物分かりがよくないね。ここの鍵は僕が持ってる。君に拒否権はないんだよ。」
「あ…」
美佳の顔がさっと曇る。
「あんまり言うことを聞かないと本当にこれをばらまくよ。」
亮はポケットから写真を取り出し、美佳に渡す。そこには、美佳の痴態が映っていた。
「な…」

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