巨乳学園 6
「・・・では今日の搾乳の授業はここまでとします。
みなさん、次の授業に遅れないようにしてください」
篤はせっかくの機会を奪われたことに気を落としながら、生徒たちを解散させる。
まったくどこまでも恐ろしい少年がやってきたものだ。
1日どころか1時間弱で生徒たちにその恐ろしさを知らしめた少年は、ぐったりした様子の綾乃を抱き起こすと。
彼女を休ませるべく、お姫様抱っこで保健室へと連れて行った。
――――
「すみませーん。先生か保険委員の人、いますかー?」
「あ、今行きますからちょっと待っててください」
言われたとおり、待っていると奥から白衣を着た女性が姿を現す。
巨乳学園にいるだけあって、その胸は白衣の上からわかるほどに大きい。
それはこの保険医だけでなく、保健室そのものにも言えることだった。
この学園の保健室は立派な乳牛を育てることを目的とし、生徒たちはその努力に余念がない。
特に卒業を間近に控えた3年生は就職活動や進学のために何かと無茶する傾向がある。
その結果、この学園では倒れた生徒たちをサポートするために保健室は大きく、しっかりとしたサポートができるようになっている。
「あら?綾乃先生?めずらしいですね、先生が倒れるなんて」
「あ、すみません。生徒のみなさんに搾乳のすばらしさを教えるために協力してもらったんですが、ついやりすぎちゃって・・・」
申し訳なさそうに言う篤に、保険医は思わず苦笑した。
それは彼が新任の教師だとようやく気づいたからか、彼の見かけによらない腕前に舌を巻いたのか。
「あらあら。今度の先生はずいぶんとお若いのね。
私はこの学園で保険医をやっています、白鷺玲子と言います」
「あ、ぼくは牛飼篤と言います。これからよろしくお願いします」
2人は軽く自己紹介を済ませると、綾乃を介抱するべく、保健室の奥へと移動した。
「あらじゃあ篤君は校長先生のお孫さんなの?」
「あ、はい。」
綾乃をベッドに寝かせて落ち着かせた後、篤は玲子とお茶をしていた。
「にしても綾乃先生が倒れちゃうなんてねぇ。篤君なにしちゃったのかしら?」
「えっ?あ、う〜ん…綾乃先生っててっきり特別生だったのかと思って激しくやりすぎちゃったんですよ。」
初めてだったみたいなんですけどね、と付け足して篤は苦笑いをする。