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生贄の苗床が神獣様に溺愛されました!
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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生贄の苗床が神獣様に溺愛されました! 2

〈よい、合格じゃ。我の巣にゆくぞ〉
神獣はそう言って政から離れると、先に立ち歩き始めた。政は神獣の後について進んだ。
〈苗床よ、マツリと言ったか。懐かしい名よ。はるか昔に、苗床になったオナゴにも、マツリと言う名がおった〉
神獣が話している。政に対してというよりも、独り言みたいだ。政はふと、
「私は、神獣様のことを何とお呼びすれば良いのでしょう?」
気になっていたことを聞いた。
〈我に名等無い。マツリの好きに呼ぶが良い〉
政はしばらく考え、
「では、これからはリオ様とお呼び致します」
と告げた。獅子に似た姿なゆえ、思いついた安易な名前だ。
<マツリは村への名残惜しさとかはないのか?>
「何でですか?」
<大半の苗床は嫌がってきた道を戻ろうとしたり、親兄弟、友人を恋しがって
振り返ったりするものが多いのでな。>
「大丈夫です。」
僕がいなくなって悲しんでくれる両親も友人もいないからね。
唯一心残りはうちで飼ってた猫のミィだけど…
<そうか?では行くぞ。>
リオ様はそういうとまた歩き出した。
そして漸く洞窟を抜けた。
眼の前には、眩いばかりの光に包まれた世界があった。
「これは、、、」
言葉を無くす政に、
〈我の治める神獣界よ。我にはいらぬが、マツリのような苗床にはエサがいるでな。ここには神獣界のあらゆる食物もある。ひとたびこちらに来てしまえば二度と人間界には戻れんのでな〉
リオ様はそう言って、政の体を改めて眺め回した。
〈ふむ。幾度見ようと珍妙な苗床よの〉
リオ様は1つの社で足を止めた。
〈ここが、マツリの繁殖場になる。勿論、生活もな〉
政は初めて眼にする建物の美しさに目を奪われていた。
全てが光り輝き、周囲には様々な花が咲く。まるで天国かと思わせるような場所だった。
「リオ様、神獣界ということは他の神獣様もいらっしゃるんですか?」
〈あぁ。我は大地の神獣であるが、水の神獣、空の神獣、火の神獣など色々いるのだ。
いずれ合う機会もあるだろう。〉
僕の家系みたいに色々苗床になる家系があるってことなのかな?
〈疲れただろう?これでも食せ〉
リオ様は果物を渡してくれた。
果物って家族が食べてるのみたことあったけど食べるのは初めてだ。
「(ガブッ)美味しい!!」
果物ってこんな美味しいんだ!僕はリオ様が用意してくださった果物をあっという間に食べちゃった。
〈口にあってよかった。(ペロっ)顔に果物の果汁がついておるぞ〉
リオ様は俺の口元をペロって舐めてくれた。
「あ、ありがとうございます!」
なんか恥ずかしいな。
〈人間界から来た苗床はここで身体を清めるのだ。〉
リオ様に連れられて社の外にある美しい湖連れてこられた。
「キレイですっ!」
駿佑は、あまりの美しさに言葉を失くした。湖は、虹色に輝き、見たことのない昆虫や花、動物が数え切れない程いた。
(ここが天国と言われても、信じちゃうな)
と僕が眺めていると、リオ様から
「のんびりしている暇は無い。早う中に入るのじゃ」
そう言われ、僕はゆっくりと湖の淵まで行き、爪先を湖につけてみた。
「温かいです!湖なのに」
驚く僕に、リオ様が
〈はようせぬか。まだまだ儀式は始まったばかり。先の苗床も待ちわびておるわ〉

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