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苗床日記
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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苗床日記 36

ただ、俺も同僚も、ハクヤがここに出てきたことにより、研究所内で苗床の出産ラッシュが始まりつつあることをまだ知らなかった。
ハクヤや、リヴァイアサンのように神属の化け物には、自分の意思に関係なく、周りの苗床を出産させる力がある。
だから、研究所内の全苗床が今出産を始めているのだ。
「久しぶりにコイツを見たなぁ」
同僚がハクヤを見ながら、溜息をついた。
「うぬは、失礼な奴じゃな。仮にも神である我に対してそのような口を利くとは」
ハクヤが無礼な物言いに機嫌を損ねだした。
〈マズいっ〉
そう感じたが、超強烈な陣痛に、それどころではなかった
「ハクヤ、お前の力で陣痛を軽くしてくれよ」
「無理を言うでないわ。我はそのような力は持たぬ」
ハクヤが溜息混じりで吐き捨てる。
(役に立たないな)
俺が心で呟くのに
「プシューッシュルルッ」
ハクヤが怒りの霧の息を吐き出し、抗議した。
ハクヤは心を読める。だから、下手な考えすると、怖いのだ。
「あっ、出てきたぞっ」同僚の声
しばらく時間をかけ、出てきたクイーンは、バカでかい。
「お前、身体大丈夫か?」
「ああ、何とも無さそうだ」
。イーンの身体は、女王アリのようにバカでかい腹部だった、
ただやはりお腹が支えて出てこなかった。
「引っ張ってもびくともしないな。」
俺の股からはクィーンゴブリンの上半身が生えてるように見える。
そんな時だった。
「グァァ!オゴゴォォォ!」
<う!暴れるな!>
出掛かっているクィーンゴブリンが暴れて雄叫びを上げた。
ちょうど俺が息む度にお腹を押されていたため、クィーンゴブリンも
出産が始まってしまったのだ。
ただモニター越しにもまだ破水もしてないクィーンゴブリンの出産が始まった
ことに気づくものはいなく、何で暴れ出したんだ?と疑問だった。
「ウグヮグワグワッ」ハクヤが何か言っている。
「ビャルビャル、ディラディラッ」クイ−ン。
何か2頭で話し合っているようだ。
「コイツら、何話してるんだ?」
同僚に聞かれても、俺に分かるわけもない。
「さあ?」
と答えるしかない。
なんかハクヤが起こってる感じだけど...
『主、このゴブリン、どうやら産気づいてもうすぐ破水しそうだと言っておるぞ。』
「はぁ!?うぐ!おぃ、あばれるな...」
ハクヤと話してる間にもゴブリンは陣痛が来たらしく痛みにもがいていた。
『主が腹がつかえたままいきんだ際に腹が刺激されて陣痛が始まったと言っておるぞ。』
「はあぁ!?」
俺は思わず声を荒げたがゴブリンの出産ももう待てないようだった。

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