「ゴブリンは自分からも出てこようとするから焦らなくても大丈夫だからな」
俺は不安そうな遥に声をかける。
「うん、でもお腹が痛いよ。お腹壊した時みたいに下痢が出そうな感じ」
遥は不安そうだ。
「それが出てくる合図だから、呼吸とか声は我慢しなくてもいいぞ」
陣痛が本格的に始まるまでまだ少しかかるな。
「ハルくん、大丈夫？
綺麗な色のゴブちゃん期待してるからね！」
香梨は遥の手を握り、頑張って！と応援している。
「うっ、ぐわっ」
遥の痛みが増す。陣痛に合わせて呼吸が荒くなる。
「ほら、深呼吸深呼吸」
俺は遥にアドバイスする。陣痛が来るたびに苦しいのかモゴモゴお腹がうねっている。
「うーなんか、モゴモゴ動いてるー、あぁ！？痛い痛い痛い！」
陣痛が大分ついてきたな。
「ほら呼吸忘れない。大丈夫。もう少しだよ」
俺は痛がる遥に落ち着くように促していく。
「ちょっ、もれそう！トイレどこ！？」
暫くするとゴブリンたちが出てこようとしてるらしく、
遥はいきみ衝動がでてるらしい。