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苗床日記
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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苗床日記 31

「ふうっ、まさかこんなことになるとは」
相変わらず、腹部からゴブリンが奏でる愛の歌が聞こえる。
「そういえば俺が種付けされた後、ゴブリン夫婦は一体どうなるんだ?クイ−ンがマスターの仔を孕んだ後」
一番気になっていることを聞く。
「出てくるんじゃね?夫婦仲良く」と同僚
「きっと、夫婦で愛の巣として、その中で子育てするんですよ!」とリリア
〈同僚の意見に大賛成だが、頼むからリリアの案は勘弁してくれ。〉これは俺の心の声
「あっ、弟は30分くらいで来るみたいです。」
「なあ、リリア。弟君は今いくつなんだ?写真あったら見せてくれ」
流石に、初めて会う男に無条件で体を開く程ノ─天気じゃない。最低限の情報は得たい。
「はぁい。ちょっと待ってねぇ」
リリアはそう言ってスマホをいじり、しばらくしてから
「この子が、弟ちゃんですよぉ」
俺にスマホを差し出す。同僚も興味津々で覗き込む。
「はぁ?何かの間違いじゃないか?どう見ても」
後の言葉が続かない。
画像にはリリアと瓜二つの、女性が映っていた。
「あぁ、知りませんでしたか?私双子なんですよ」
「知らん!そんなこと」
吐き捨てる俺。化け物の個人情報?は腐るほどあるが、研究者の個人情報など、いちいち教えられてる訳無い。
特に、女性の研究者はリリア以外にいない。まあ、男でも吐き気を催す程の研究をしてるのだ。自分から進んで研究者になったリリアがおかしいのだ。
「なあ、何で顔だけなんだ?」
同僚の声に、俺も頷く。
「それは、会ってからのオ、タ、ノ、シ、ミでぇす」
とりあえず、顔と年は分かった。双子ってんだから20歳か
「あと名前は?」
「ジュリアちゃん」
〈はぁ?男に付ける名前じゃないだろ。それ〉
同僚も同じ事を考えたらしく
「男にジュリアか?可笑しすぎ」
と爆笑した。
「ちがいますよぉ。ジュリアちゃんは男の娘なんです」
「男の娘、だと?なんだそりゃ」
初めて聞くワ-ドに二人して聞き返す。
するとリリアが何でもないことのように
「男の子なのに、女の子なんでぇす」
「それは、よくいるフタなりとは違うのか?」
まあ、フタなりがよくいるとは思えんが、ここは黙っておく。
「違いまぁす!ジュリアちゃんは、クリトリスちゃんが男の子に変わるんです。性的興奮しちゃうと」
はぁ、俺の周りにマトモなやつはいないのか?
俺が溜息をついた。
「あっ、ジュリアちゃんが着いたみたいです。お迎えに行きますね!」
リリアはそう告げ、言い終わる前には走り出していた。

「大丈夫か?」
「あぁ。でも早く腹から出てきてくれないとハクヤの機嫌が悪くなるんだよ。」
ただでさえ番の幻獣である白銀の獅子は俺がゴブリン孕むの最後まで嫌がってたし。
俺との子を作るためと渋々だったからな。
「いざとなったらハクヤの威圧で追い出して貰えればいいんじゃないか?」
ゴブリンの中では貴重種でも龍蛇でも敵わない幻獣の白銀の獅子だからな。ハクヤは。
そんなことを思っているとリリアが戻ってきた。
「たっだいまぁ」
バカでかい声で入ってきた。
「うるせぇって」
また同僚が怒鳴る。
(クスクス)
何処からか笑い声がして来た。
(何笑ってんだ?リリア)
俺が首を傾げてると、同僚もリリアを眺めていた。
「やぁい、騙されたぁ」
すると、再び女性が入ってきた。
「私がリリアちゃんですよっ」
(はぁ?訳が分からん)
同僚も同意見らしく、
「どういうことだ?説明しろ」
と言い、2人を眺め回した。
「見破れるかどうか、実験したんですよ、お二人さん」
と二人で大爆笑だ。
ということは、最初に来たのがジュリアで、後から来たのがリリアということか。
全くの瓜二つ。頭が混乱して来た。
「お姉、でどっちを私にくれるの?」
「あ、こっちの背の高い方だよ」
「私、もう一人の方が好みだなぁ」
「文句言わないの。ジュリちゃんの初体験の相手だからね」
2人で会話が弾み、俺達は蚊帳の外だ。
「おぃ、ちょっと待ってくれ」

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