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苗床日記
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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苗床日記 28

俺と同僚が話し合っていると、再び
〈ふみゃぁっ、ふみゃぁっ、ふみゃぁっ〉
と赤子の泣き声。早い。最初の赤子が出て来てほんの数分だ。
「確かに犬は安産の神とは言うが、ファイヤードッグにもそれが通じるのか?」
第2子も、明らかに人間だった。
「こいつもフタなりだな。アダムの血が強いのか、元々ファイヤードッグの血なのか」
ファイヤードッグ同士の繁殖では、産まれた赤子は紛うことなき犬そのものだった。それに、フタなりでもない。
「あぁ、分からんことだらけだな。人間の苗床相手の繁殖は史上初だ。まだまだ驚かされるだろうな」
溜息混じりに吐き捨てた同僚。俺も同意見だ。
「さぁ、喫緊の出産は、これで全部か?今の所」
チラッと俺の身体を見たあと、
「お前以外、な」
そう言って元いたフロアに戻ることにした。
「にしても側近ゴブリン2体目全然出てこないな。」
俺の研究エリアに帰ってきたが、陣痛は来ているものの狭まらない。
俺は仮眠用ベットが汚れるのが嫌で床にタオルを敷いて座ったため、同僚がベットの上に座っている。
メスゴブリンも結局まだケースごと連れ歩いている。
「早く産み終えたいんだけどなー。ちょっと俺の中の確認してもらっていいか?」
同僚ということもあり恥ずかしさはあるが、胎内モニターを見て正常としか出ないため
これ以上生まれないのも困るため、内診してもらうことにした。

「じゃ始めるからな」
そう言い内診装置を操作する。
しばらくして
「あっ、これは!」
そう言って黙り込む同僚。
「何だ?何が映ってる?おぃ!」
重ねて声を掛ける俺に、黙ってモニター画面を見せた。
「こ、こんなことに、ウゲぇっ」
俺は再び吐き気に襲われ、我慢出来ず吐き出した。
「きったねぇなぁ」
そう言い、タオルを投げて寄越す。口は悪いが、優しい所もある。まあ、母性本能かも知れんが。
改めて画面を見る。目に飛び込んできたのは子宮らしき影。まあ、元は男だから、完璧な子宮な訳無い。
その中央に鎮座する巨大な胎児。
前見た時は少し大きいマスターゴブリンと半分程の側近ゴブリン2体が確認出来た。今は本当ならマスターゴブリンと側近ゴブリン1体の2体がいるはず。
しかし、画面に巨大な胎児が1体だけ。
確かにどういうことだ?としか言えない。
「前は、3体だったよな?マスターゴブリンと側近ゴブリン2体の」
何を今更と思う。
「そうだ。で、さっき1体出たから残りは2体の筈なんだ」
画面の胎児の巨大さから、コイツがマスターゴブリンに間違いない。
「もう1体がいねぇぞ?どこいきやがった?」
俺は自分の腹を撫でた。すると、
〈グキュルルルッ、グキュルルルッ〉
「なんの音だ?お前の腹の虫かぁ?」
同僚も、そんな訳無いことは、分かっている。
ただ、俺から発せられた音であることだけは事実だが。
その声に反応するように産まれたばかりの側近ゴブリンが飼育ケースで暴れ出す。
「一体、何が始まるってんだ?」
側近ゴブリン〈俺はコイツにミシアと名付ける〉の体があっと言う間に巨大になり、飼育ケースを突き破った。
そして、急激に発達した乳房から、真っ白な母乳を噴き出し、股間、膣からは、、、
「おぃ、アイツ妊娠してたのか?有り得ねえ。産まれたばかりだぞ。」
しかし、これまた急激に膨らんできた腹部は、妊婦、生まれる寸前の臨月の大きさだった。
〈くきゅるきゅるッ〉
可愛い泣き声を放ち、
〈オギャアッ、オギャアッ〉
産声が上がる。
「お、おいっ」
同僚が俺を指差す。しかも股間を。
〈何だ?〉
俺も股間を見下ろした。するとそこには、
   巨大な赤子の姿
があり、盛大に産声を上げている。

「お前、生んだのか?」
いや、俺の腹はまだ膨らんでいるし、内診装置をつけたままだ。
「お、おい!?うごっ!?」
何処からか現れた巨大児ゴブリンは躊躇いもなく俺の股から胎内へ入り込もうとしていた。
俺は生む感覚の逆を味わい俺の意志とは別に俺の胎内に入ってくる。
ブーブー
「緊急事態だ!医者を呼べ!あと手が開いてるものは研究室24まで!」
同僚がただならぬ様子に応援を呼んだ。

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