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苗床日記
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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苗床日記 24

「めっちゃレアな個体じゃん!
さすがマスターゴブリンを孕んだ腹!
やば、今からラボ帰って研究してー」
同僚は興奮して隔離ケースに入れている。
隔離ケースでもぞもぞはって動いている。
産まれたゴブリンは別の研究者に渡すつもりだったがメスは研究したいな。
「ぜぇぜぇ....あとで、ハクヤに、そうだんしよ...」
産んだ個体は基本産んだ本人に飼育研究の最優先権が与えられる。俺の場合、番であるハクヤが他の種主とのしかも下級魔物は嫌がったしおれ自身も普通のゴブリンならいらなかったからそれでよかったが。
メスは別だ。


「あ、龍蛇の方ももう出るみたいだね。」
既に苗床からは2m近い龍蛇が出てきているせいか豊満だった腹が萎んできており、胎内モニターを見ると子宮にはすでに龍蛇のさきっぽしかない。
俺は、ようやく最初の側近ゴブリンを産み落とし、少し余裕が出来たから、龍蛇の産室を覗いた。
「うわぁっ、あんな巨体、どうやってあの腹に入っていたんだ?」
そう。生まれ落ちようとしている龍蛇の子供は、2mはある。苗床の体型と比べても、倍近い。
「女体の神秘だよなぁ。あっ、この場合苗床の神秘か」
「りゅうじゃさまぁっ、あたしにあかちゃんもっとつくってくだしゃい」
まるで舌足らずな幼児の言葉だ。
「さぁてとっ、お前は次も側近ゴブリンだっけか?」
同僚、再び俺の全身を眺める。
「ああ、あとは側近ゴブリンと、マスターゴブリンだ」
後、あの激痛を2度も乗り越えないと終わらないことを思い、身体の力が抜けた。
今のところ次に繋がる陣痛もない。
てか臍の緒とか胎盤がゴブリンと繋がってないけどどうやって栄養取ってたんだ。
俺は産んだゴブリンをケース外から眺めている。
「2体目の破水もまだそうだな。」
「あぁ。まだこれ1体目のだな...。まだ2体目の羊膜は、モニター上確認できている。」
俺の医師とは関係なく、1体目のゴブリンを包んでいた羊水が流れている。
タオルで抑えているけど、薄い緑色に染まってすぐびちゃびちゃになる。

貴重な女のゴブリンだ。男なら付いている筈の場所には、何か触手状の物が蠢き、形作っている。
「一体、何をつくってるんだ?」
女のゴブリンは、化け物研究学にとっても、例が見当たらないのだ。
「やっぱ、メスゴブリンは情報がゼロだわ」
色々と調べていた同僚が、パソコンから顔を上げ告げた。
「そうか。やっぱりな。」
「因みにマスターゴブリンは、過去に3例」
〈おっ?それならば、色々参考に出来るな〉
俺がそう考えたのもつかの間、
「但し、1番長生きしたので3日だがな。後の2例は、産まれて直ぐに死んでいるらしい」
「ということは、やっぱ情報無しか」
「ただ変なことに3体ともマスターゴブリンは2000gにも満たなかったらしい。」
「はぁ!?俺の中のマスターゴブリンは4kgあるぞ。」
同僚の話に驚く。
「だよな。もしかして今まで産まれたマスターゴブリンは全て未熟個体だったんじゃないか?」
たしかにそれなら説明がいく。
そんな話をしていると新たなブザーがなっている。
ファイヤードックの出産を告げるブザーだ。
ファイヤードックはファイヤードック同士の出産はこれまであったが苗床での実験が成功したのは今回が初だ。
「今なら陣痛がないから。いくぞ!んぁ!?」
俺は一体目の出産で気だるい身体を起こし、立ち上がったが、立ち上がった重力で多めに一体目の羊水がでてきた
ため、声を上げる。

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