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ライオンの星
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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ライオンの星 29

「レオンよ!お主にもワシのハーレムから、手勢を貸してやろう!見事エルゴの首を跳ね飛ばし、父の仇を討て!!」
「ハイ!」
翌日チャムカ率いる本隊は周囲を威圧しながら行軍を続け、決戦の舞台と成るであろう山脈地帯に足を踏み入れた。
「ご主人様!チャムカのハーレムは確かに山岳地帯へ侵入いたしました!!」
「そうか!クククク・・・やはり老いたなチャムカ!自ら囲地へと飛び込んで行くとは!!」
エルゴは偵察として各所に放っていた狗犬種のスレイブ達が、皆自分にとって絶対的に有利な情報をもたらしている事に満足の笑みを浮かべていた。
「しかし、何故チャムカは自ら危険な場所に足を踏み入れたのでしょうか?」
エルゴの軍師である白狐種のスレイブが疑問を提起する。
「大方山脈を抜けて直接我が君の領地に攻め入ろうとしているのよ!」
「さよう愚かな男です!あの道は途中から道が急速に狭まって来ているので、大軍の行動は大きく制限される!あの地なら倍の兵力差も逆に我が軍に有利に働きます!!ご主人様!我らに出撃をお命じ下さい!!」
猛虎種と大猪種のスレイブは今こそチャムカを打ち取り、主人であるエルゴを草原の覇者にしようと口々に攻撃を進言する。
「確かに・・・しかし、それは奴等にも解らぬハズが有りません・・・もしや何かの罠では?」
白狐種のスレイブは軍師の役割としてあえて慎重論を唱える。
だが、千載一遇の好機に焦るエルゴは、軍師の白狐種の言葉を聞かずに、チャムカを倒す為、戦闘用のスレイブ達を引き連れて戦闘に打って出る事にした。
エルゴは、何時も戦闘に出ると戦闘用のスレイブ達を前に出し、自分は最後尾を行って勝ってきたが、この乾坤一擲の大勝負に、自ら先頭に立って出撃した。
絶対の勝利を確信しなければなかなか出てこないこの狡猾な男が前線に出張ってきた理由。
それは今回率いてきた兵となるスレイブたちにある。
「いいかテメエら!同郷のものだろうと、知り合いだろうと手加減するな!
 もし手心を加えてみろ!味方であろうとその場でこの俺様がブチ殺してくれる!!」
そう。今回率いているスレイブはすべて対エルゴ同盟から、もしくはその近隣から略奪したスレイブたちだったのだ。
時間の関係で彼女らの調教は完璧とはいかなかったものの、その恐怖は身に染みるほど叩き込まれている。
少なくとも兵力的に勝っている間はそうそう造反しようなど考えないはずだ。
もちろん裏切ったときの対抗策としてこれまたエグい仕掛けを用意しているのだが、それを彼女たちが知る由もない。
しょせん彼女らは使い捨ての駒なのだ。
気に入ったスレイブは彼の本拠地で鎖につながれ、恐ろしい調教を施されている。
「くくく・・・対エルゴ同盟だと?
 わざわざ俺の名前を入れてくれるとはありがたいことだが・・・そんな正義感ぶったバカどもに、この軍勢を相手にできるものか。
 せいぜい泣きわめきながら死んでいけ。この世界も、女も、何もかもこの手に収めるためにな」

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