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村の花嫁
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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村の花嫁 4


「だっ・・・誰かーーーっ!!
 お客様を止めてーーーっ!!
 この人、今すぐ村を出て行くってーーーっ!!」
「・・・っ!よけいなことをっ!」

激昂した彼女は思わず少女を突き飛ばす。
少女は2〜3歩後ずさると激しく尻もちをついてしまった。
一瞬『しまった』と後悔の念が湧き上がるが、今は我が身が第一。
罪悪感を振り払うように笑みは脱衣所に向かった。
しかしそこで服を手に入れるより先に、声を聞きつけた男が脱衣所に飛び込んできた。
それを見て、反射的に犯されると思った恵美は着替えの入った籠を男に向かって投げつけた!

「わぷっ!?な、何するだ!?」

男がひるんだスキにわきを通り抜けようとするも、それよりも一瞬早く男が立ち直って恵美の腕をつかむ。
もはやこの村の住人がレイプ魔の集団にしか見えない恵美は半狂乱になって暴れるものの。
大の男相手にそうそう勝てるはずもない。
男の手を振り払うのにもたついている間に、次々と家に控えていた村人たちが脱衣所になだれ込む。
こうして彼女の脱出劇はわずか数分にして終わりを迎えた。
現実はドラマのようにうまくいかないといういい見本のような展開であった。

捕えられた恵美は柱に縛られ、一晩頭を冷やしてもらうことになった。
別に村人たちは彼女を強姦しようなんて考えてはいなかった。
エロい視線で彼女をじろじろ見たのは事実だが。
ただ彼女の置かれた状況と村の状況を理解してもらったうえで協力をお願いしたかっただけなのだ。
しかし幼くして子供を宿した少女―――さくらを見てしまい、恵美は自分も犯されると思い込んでしまった。
彼女の知る常識とは全く違う場所にやってきたのだ、そんな勘違いや擦れ違いがあっても仕方のない話だった。
とは言え、この村から出ることができないことは動かしようのない事実。
そして死ぬとわかって客人を見殺しにすることもできない。
その結果が柱に括り付けられた、今の恵美の姿であった。
村人たちは今日は一晩頭を冷やしてもらい、後日村の存続のために協力をお願いすることにして家に帰ることにした。
万が一のことがあったら心配だからと、見張りと世話役を買って出た風呂場の少女、さくらを残して―――。
2人きりとなったさくらと恵美。
恵美は脱走を妨害した少女に怒りと憎悪の視線を向け、かたやさくらはなおも脱走をあきらめていない恵美に心配と不安の表情を浮かべる。
重い沈黙が暗い部屋を支配する。
明かりは部屋にある行燈1つだけ。
じりじりと行燈の炎の揺らめく音だけがその場を支配する。
いったいどのくらいそうしていただろうか。
時間に経過を見ようにも、ここには時計がないのでそれすらもわからない。
最初に沈黙を破ったのは意外にも恵美のほうだった。
どうやら今さくらを敵に回しても何のメリットもないと悟ったようだ。

「―――ねえ。アンタ、どうしてこの村にいるの?」
「ひえっ?!な、な、何ですかっ?ななな何かご用でしょうかっ!?」
「違うわよ。私は、なんでアンタがこの村にいるか、その理由を聞いてんのよ」
「はへ?この村にいる理由・・・ですか?」

恵美の質問に首をかしげるさくら。
なぜそんなことを聞くのか、まったくわからない様子だ。
しかし恵美からすれば、なぜ彼女がこの村に居続けられるのか、そっちのほうがわからない。
目の前にいる少女、さくらはどう見ても子供だ。
そんな年端もいかない子供の処女を奪い、あまつさえ妊娠させた村の男たち―――。
どう考えてもまともな思考の持ち主とは思えない。
ここが本当に法治国家日本なのかと一瞬疑ってしまうほどに。
だからこそ恵美は尋ねる。なぜそんな目に遭わされて、まだこの村に居続けるのかと。

「そ、そう言われましても・・・。
 ここは私の生まれ育った村ですし。それに村の外の世界に出るなんてできませんし・・・」
「私が聞いてんのはそういうことじゃないのよ。
 あんた、まだ子供でしょ?なのにその若さで妊娠させられるっておかしくない?
 しかもそれでもまだ飽き足らず、連中は見ず知らずの私にまで手を出そうとか考えてるしっ・・・!」

その時のいやらしい視線や発言を思い出したのだろう。
恵美は不愉快そうに眉をひそめ、身体をよじった。
すると今度は恵美の言いたいことが伝わったのか、さくらは苦笑しながら質問に答えた。

「それは・・・仕方ないですよ。
 私くらいの年齢から子供を作らないと村が滅んじゃいますし・・・。
 何よりお客様はこの村の救世主となられるお方です、みんなが期待するのも当たり前なんですよ」
「・・・?ど、どういうこと?私にもわかるように説明しなさいよ」

村が滅ぶとか救世主とか。厨二病丸出しの単語を口にするさくらに恵美は説明を要求した。
笑い飛ばすか、あきれるしかないような言葉を悲しげな様子で語る少女の姿に、この村の真実を見たような気がしたからだ。
恵美の言葉にさくらははかなげな笑みを浮かべたまま、彼女はゆっくりと語り始めた。

「今、この村は滅ぶか滅ばないかの瀬戸際にあるんです。
 長い年月の間、村人同士での交わり続けてきたせいで血が濃くなりすぎて・・・」

血が濃くなりすぎた。
さくらの発言に恵美は彼女の言いたいことを何となく察した。
おそらくこの村は次代を担う子供ができず、滅亡の危機にあるのだと。
長い間、村人同士で交わり続けてきたと言うからには、近親相姦のレベルになるくらい交配を重ねてきたのかもしれない。

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