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村の花嫁
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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村の花嫁 3


閉ざされた風呂場の入り口から、若い女・・・いや少女の声が聞こえてきた。
どうやらあの村長が気を利かせて誰かをよこしてくれたようだ。
恵美はよけいな心配をかけさせまいと少々あわてながら返事をする。

「え、ええ。ちょうどいいわ。こんないいお風呂をどうもありがとう」
「喜んでいただけて何よりです。
 よろしければお背中をお流ししたいのですが、いかがされますか?」
「あ、ありがとう。お願いするわ」

恵美の許しを得て、少女が扉を開けて中に入ってくる。
その姿を見て、彼女は仰天した。
入ってきた少女が自分の予想以上に幼かったことに驚いたのではない。
○学生くらいの幼い少女の腹が、不自然なくらいに大きく膨らんでいることに驚いたのだ。
そう、なんと入ってきた少女は○学生くらいの年齢で妊娠していたのだ。
恵美が絶句する中、幼い妊婦は何事もないかのように風呂場に入り、イスのそばに腰かける。

「さあ、どうぞ」
「ど、どうぞって・・・あなた、そのおなか・・・」
「おなか・・・?ああ、この子のことですか?」

恵美が何とか少女の腹を指さすと、彼女は急に嬉しそうな笑顔をほころばせた。
年齢相応の子供っぽい表情だ。
だが恵美にはなぜ少女が大きく膨らんだ腹を指摘されて笑えるのかわからない。

「えへへっ・・・♪私、もうすぐ赤ちゃんを産めるんですっ・・・♪
 私、身体がちっちゃいから、なかなか赤ちゃんできなかったんですけど・・・。
 これで私も村のみんなの役に立つことができるんですよ・・・!」
「い・・・いや赤ちゃんができなかったのは、身体が小さいからじゃなくてあなたがまだ子供だったからで・・・ってそうじゃなく!
 あなた、その年齢で妊娠していることを何とも思わないわけ!?」

あまりの幸せそうな様子に思わず的外れなツッコミを入れてしまったが。
すぐに我に返った恵美は肝心要の部分を問いただした。
こんな幼い少女を妊娠させるなんて法律違反もいいところだ。
人間のモラルそのものから逸脱している。
しかし恵美の言いたいことは少女には伝わらなかったようで。
彼女は不思議そうに首をかしげながらこう返してきた。

「・・・?何か、おかしいですか?
 この村じゃ、私くらいの女の子はみんな赤ちゃん産んでますよ・・・?
 早い子だともう2人目の赤ちゃんがおなかにいるくらいで・・・」
「・・・っ!?」

少女の言葉に恵美は再び絶句した。
彼女だけでなく、この村の幼い少女はみんな妊娠しているのか、と。
いや少女の言葉から察するに、もうすでに出産してしまっているようだ。
こんな幼い子供が妊娠・出産することを疑問に思わないなんて絶対におかしい。
この村は本当に法治国家日本に存在しているのか・・・?
そこで恵美は村長の権兵衛の言っていたことを思い出した。

『この村に来た以上、一生村を出ることはできない・・・』
『外の人々はこの村の存在すら知らない・・・』
『あきらめてこの村の住人になれ・・・』

あの時は冗談にしか聞こえなかった話が急に現実味を帯び、恵美の背筋に冷たいものが走る。
外の世界と隔絶された場所に存在する謎の村。
脱出不可能とされる村に迷い込んだ自分。
そこに暮らしている少女の膨れた腹。
恵美はそれらの意味するところを理解した瞬間、湯船から勢いよく立ちあがっていた。
もうのんきに風呂に入っている場合ではない。
命の危機を乗り越えたと思ったら今度は女の危機と来た。
我が身を守るためにも、一刻も早くこの村から脱出しなければならない。
それが恵美の導き出した答えであった。
たとえこの村からの脱出が不可能であったとしても。
背中を流させてもらえるのかとばかり思っていた少女は、そのまま風呂場を後にしようとする恵美に戸惑いの声を上げた。

「お、お待ちくださいっ。どうしました?私、何か粗相でもっ?」
「そんなんじゃないわよっ!
 スケベな男が多い多いと思っていたけど、こんなとんでもないところだったなんて・・・!
 アイツらにレイプされる前にこっから出て行くのよっ!」
「・・・!だ、ダメです!やめてくださいっ!
 この村から出ることはできないんですよっ!?」

レイプ、というのが何のかは少女にはわからなかったが、村から出ると聞いて彼女は血相を変えて彼女を引き留める。
今、外では雨が降り始めている。
深夜のこんな天気で山に行くなんて自殺行為以外の何物でもない。
この村の新しい仲間となる女性だけに、なおさら見捨てるわけにはいかなかった。
だが素人同然の、それも感情的になっている恵美にそんなことなど知ったことではない。
しがみついてでも止めようとする少女を振り払ってでも外に出ようとする。
このままでは自分の手に余る。
そう判断した少女はすぐさま風呂場の外に助けを求めた。

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